“農×食×アート”のテーマパーク「クルックフィールズ」体験レポート
2019年11月2日からグランドオープンとなる千葉県木更津の注目スポット「クルックフィールズ」。オープンに先駆けて行われた体験ツアーに参加してきました。気になる施設内の様子や見どころを詳しくレポートします!
そもそもクルックフィールズとは?
「クルックフィールズ(KURKKU FIELDS)」とは、「農業」「食」「アート」の3つのコンテンツを軸にこれからの人や社会の豊かさを提案するファーム&パークのこと。場所は千葉県木更津市に位置しており、敷地は30ヘクタールという東京ドーム6個分にもなる広大な農場です。入場料は1000円(4歳~小学6年生までは500円、それ以下のお子様は無料)。
ここは「代々木VILLAGE by kurkku」をはじめ、こだわりの食材を使ったオーガニックレストランやカフェを多く手掛ける「クルック」がプロデュースしています。
クルックフィールズのテーマは、「サステナブル(=人間・社会・地球環境の持続可能な発展)」。「FARM」「EAT」「ART」「PLAY&STAY」「NATURE」「ENERGY」の6つのカテゴリーに分かれています。
これらのカテゴリー別に施設内の見どころを紹介していきます!
ここでしか味わえない! クルックフィールズの魅力と見どころをご紹介
グランドオープンに先駆けて、8/3(土)~9/29(日)の期間中開催されている体験ツアーに参加、ひと足お先に覗いたクルックフィールズの模様をレポートします!
「FARM」エリアでは、エディブルガーデンでの農業体験や、酪農場でのモッツァレラチーズの試食ツアーで農業の楽しさを味わえます。
【「FARM」エリア】
■エディブルガーデン
エディブル(edible)とは、「食べられる、食用の」という意味。このエディブルガーデンエリアでは、場内で出た鶏糞や牛糞などの堆肥を用いて、野菜、ハーブ、エディブルフラワーといった個性豊かな植物を育てており、収穫など農業体験(別途1000円~)ができるのが見どころ。ここで育った食材はランチメニューにも使われています。
これが「エディブルフラワー」と呼ばれる食べられる花。この赤い花だけではなく、さまざまな色の花や、個性あふれるハーブがこのエリアには咲いています。そのまま食べられるということで一口食べてみましたが、味は胡椒に似たピリッとした刺激が!
体験ツアーでも収穫を体験。プチトマトとバジルを収穫しました。プチトマトを味見してみると、とってもみずみずしくて甘い!
■水牛とふれあえる「酪農場」
この酪農場では、20頭以上の水牛とヤギを数頭飼育しており、水牛たちの目の前でその日できたてのモッツァレラチーズを食べられる試食ツアー(別途2000円)が人気です。
写真では伝わりにくいですが、水牛って体長300センチもあって驚くほど大きいんです! とても可愛くてやさしい表情の水牛たちは、見ているだけで心が癒やされました。
この方は、本場イタリアで修業を重ねてきた、日本で唯一のモッツァレラチーズ職人であり水牛担当の竹島さん。熱量多めに水牛とモッツァレラチーズ作りのこだわりについて教えていただきました。
濃厚なミルク感とじゅわ~っととろける食感がたまらないモッツァレラチーズ。本場イタリアの食べ方にならって常温のままいただいたのですが、冷やして食べるよりもミルキーさがより強調されて絶品でした。
このモッツァレラチーズは、グランドオープン後、場内の直売スペースでも販売予定とのこと。作りたてを食べにくるだけでも、ここを訪れる価値アリです!
【「EAT」エリア】
「EAT」エリアでは、自家製の天然酵母を使用したベーカリーや、場内で採れた食材を使ったこだわりのランチが味わえます。
■ダイニング
ここは、キッチンやダイニングスペースとして使われている施設。ログハウス風の内観と広々とした吹き抜け空間が、食事をより一層美味しくしてくれそうな気持ちのいい雰囲気です。
レストランの中はこんな感じ。天井が高く開放的でのんびりくつろげる空間です。
ピザ用の石窯もスタンバイ。出来たてアツアツが楽しめます。先ほど試食した水牛モッツァレラのマルゲリータや、クルックフィールズで穫れた野菜を使ったピザが楽しめます。
クルックフィールズの農場内で育った平飼いたまごの卵かけごはんも名物メニューになりそうな予感!
市販のものよりも薄くレモンイエローのような色の黄身。不思議に思い、理由をスタッフの方に聞いてみると……
「普段の生活で私たちが食べている卵は、パプリカや色の濃い花を鶏の餌に混ぜて黄身の色味を濃くしているものがほとんどなんです。ここで育てた鶏には、必要な餌のみを与えているので、本来の黄身の色になっています」
牧草エリアにこれから放牧される乳牛ブラウンスイスのミルクや平飼いたまごなど、クルックフィールズ産の新鮮素材で作られたシフォンケーキも絶品!
その他、体験ツアーのランチコースにはこんなメニューも登場。どれもフレッシュな素材のおいしさが感じられ、まさにここに来ないと食べられないものばかりでした。
■直売スペース
キッチンの横の直売スペースでは、クルックフィールズ場内で採れた新鮮な卵や野菜、乳製品が売られています。
「ART」エリアでは、大地との共鳴が美しい草間彌生のインスタレーション(別途1000円)やその他作家の場内オブジェ、10数点の作品を常設しているギャラリースペースなど、インスタ映えするポイントがたくさん!
【「ART」エリア】
■草間彌生「無限の鏡の間 -心の中の幻-」
外から見た様子は、森と同化するアート作品のように見えますが、実はこの作品の一番の見どころは箱の中。
中に入ると、全面合わせ鏡にすることで色鮮やかな光に全身包まれる、幻想的で不思議な作品。実際観に行くと写真以上の美しさに感動。
この作品は自然光を取り込むことによってこの輝きを生み出しているんだそうです。朝の日差しならより煌めいて、夕暮れの太陽ならノスタルジックに。
人と環境がつながるヒントが散りばめられた、クルックフィールズらしいアート作品だと感じました。アート作品は、10月に向けてこれから続々と増えていく予定なのでお楽しみに。
【「NATURE」エリア】
「NATURE」エリアでは、小さな生き物たちの神秘的な暮らしを間近で観察することができます。
■ビオトープ
ビオトープとは、野生動植物の安定した生息地のこと。ここでは、植物や微生物など自然の力を使って水辺の環境を整え、池ではメダカやドジョウ、ゲンゴロウなど豊かな生態系が育まれています。
この2、30センチほどの小さな家は「バグホテル」という虫たちが暮らすための家なのだとか。たとえば蜂がここに住み着き、子育てをして暮らしたりするそう。
このような自然と共に生きるための小さな工夫が、場内のあちこちで見られました。
【「PLAY&STAY」「ENERGY」エリア】
この他にも、ピクニックやヨガが行える「クリエイティブパーク」や、おしゃれな宿泊施設「タイニーハウスビレッジ」など、様々な施設や取り組みが増えていき、今よりもっと楽しいクルックフィールズになるそう。
この日来ていたお客さんは、女子旅や一人旅、カップル、家族連れなど客層はさまざま。しかもみなさん県外からお越しとのことで、クルックフィールズの注目度の高さがうかがえました。
とっても充実した1日でしたが、クルックフィールズのスタッフの方々いわく施設はまだまだ発展途上で、10月に向けてどんどん新しいコンテンツが増えていくとのこと。しかもグランドオープン後もますます広がりを見せて進化していくそう。
クルックフィールズがこれからどんな形に変わっていくのか、楽しみでなりません。
秋のお出かけは、クルックフィールズに訪れてみませんか?
2019年11月2日(土)から、いよいよグランドオープンのクルックフィールズ。
都会ではなかなか出会えない自然や生き物と、職人たちのこだわりが詰まった食事、大地と一体化するアート。ここでしかできない貴重な体験を味わってみてはいかがでしょうか。
クルックフィールズ公式サイト
※グランドオープン後のイベントは、今回の体験ツアーの内容とは異なる場合がございます。
※記事の情報は2019年9月24日時点のものです。
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