トイカメラをもっと楽しみたい! おしゃれな写真を撮る方法
おもちゃのようなかわいらしい見た目とノスタルジックな写真が撮れることで人気の「トイカメラ」。写真を撮るのが苦手な人でも、おしゃれ風な写真は撮れるのか? トイカメラ専門店で撮り方のコツを教えていただきました。
この方にお聞きしました
徳橋 広志郎さん
「株式会社GLOBAL・DC」企画・営業。「GLOBAL・DC」はトイカメラ専門店「BONZ SHOP(ボンズショップ)」を運営。カメラブランド「BONZART」の直営店で、オリジナルのトイカメラやカメラアクセサリの販売、プリントサービスなども行っています。
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「トイカメラ」ってどんなカメラ?
――トイカメラの定義のようなものはあるのでしょうか?
徳橋 明確な定義はないのですが、プラスチック製の簡素な造りのカメラを一般的にトイカメラと呼び、弊社では大手メーカー製の一般的なカメラとは異なる何かしら個性が光るカメラを“トイカメラ”として扱っています。画素数も1,000万未満のものが多く、クリアな写真が撮れるというよりは、いわゆる味のある写真を楽しむものかなと思います。
――トイカメラにはどんな種類があるのでしょうか?
徳橋 フィルムタイプとデジタルタイプがあり、今はデジタルタイプが増えていますね。撮影した画像をその場で確認できるので、以前のような「現像するまでどんな仕上がりが分からない」ということもありません。動画撮影や露出補正などが可能なものもあり、楽しみ方の幅は広がっていると思います。デザインもプラスチックボディでカラフルなものや、フィルムカメラを思わせるアンティーク調のものなど様々です。どれも手のひらに収まるコンパクトサイズで落ち運びにも便利。機能はシンプルなものが多いので、デザインで選ぶという人が多いですね。
――トイカメラが再び注目されているようですが、その理由は?
徳橋 発売当初はフィルムタイプだったので、フィルムカメラの雰囲気が好きだけれど高価で買えないという人が愛用していたと思います。最近はデジタルカメラは一通り使ったので「画素数や機能を追求するのはもういいかな」という人が使い始めているという印象ですね。機能性を高めたものは、誰が撮影してもある程度のクオリティになりますが、トイカメラは撮影する人によって同じシーンでもまったく違う仕上がりになることがあります。その人のセンスが反映されやすい印象があります。
――トイカメラの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
徳橋 高画質のデジタルカメラでは撮影できない写真が撮れるところではないでしょうか。ピンボケやブレなども味わいになり、独特の風合いが生まれます。何気ない日常のシーンを撮影してもレトロな雰囲気になり、おしゃれに仕上がると思います。
トイカメラを使いこなすためのポイントとは?
――トイカメラで撮影するとおしゃれに見える風景やシーンを教えてください。
徳橋 トイカメラは、対象物が完璧でないほど力を発揮するという特性があるので、公園の花壇や近所の路地や階段など、日常のシーンを切り取るのがおすすめです。一方で観光地の名所など“映えスポット”やスタイリッシュなデザインの建物など完成された美しさのあるものは向いていません。色合いの鮮明なほど素敵になる、かわいいスイーツやコスメなどもトイカメラ向きの対象物ではないと思います。
――味わいある写真を撮影するためのポイントは?
徳橋 天気が良く、陽ざしがたっぷり注いでいる日に撮影するといい写真が撮れると思います。アートっぽく撮りたいなら、下から煽るような「見上げる」角度で撮影してみてください。
トイカメラの撮影はテクニックというよりは、アイディアが重要。いくつか撮影してみると、トイカメラに向いている構図なども分かってくると思います。「これを撮影したらいい感じになりそう」というのを見つけるのも楽しみのひとつだと思います。
トイカメラ初体験のスタッフが、アートっぽい写真を撮ってみた
徳橋さんにお伺いしたポイントを踏まえて、近所を歩きながら撮影してみました。
\使ったトイカメラはこちら/
「BONZART Lit+ スカイブルー 30万画素 BONZ-LIT/SB」
「手のひらライズ」のコンパクトな大きさながら、音声付動画撮影機能、デジタル4倍ズーム、セルフタイマー機能、脚穴などの機能がついています。
\トイカメラでアートな写真を撮るポイント/
①天気が良く、光が取り入れやすい日に撮影する
②日常の何気ないシーンを切り取る
③下から見上げる角度で撮影
トイカメラで撮ってみた①空と電線
トイカメラで撮ってみた②街角
トイカメラで撮ってみた③夜景
トイカメラで撮ってみた④おしゃれっぽい風景
徳橋さんのアドバイスにあったように「対象物が素敵」というものは撮影しても、味わいのある写真にはなりませんでした。トイカメラで撮影した写真は、光がうまく取り込めず暗い薄暗い印象に…。
トイカメラでご近所の魅力を再発見!
ご近所を3時間ほど歩いて、気になったものを撮影してみました。撮影した画像は画面で確認できますが、確認できる画面が小さいので正直PCに取り込んでみるまでどんな写真が撮れているか分からない…、そんなアナログなところが、逆に良い感じ。
「この信号や階段もトイカメラで撮影したらいい感じになるかも」と思いながら散歩しているとご近所巡りがより楽しくなりました。ぜひ、みなさんもトイカメラをバッグやポケットに忍ばせてお出かけしてみてください!
もっとトイカメラを極めたい人におすすめ「BONZART ZIEGEL」
BONZのオリジナルトイカメラ。機能や色合いにもこだわった撮影の楽しみが広がるトイカメラです。画素数は1,800万画素8種類のカラーエフェクトや1つの写真に2つのイメージを重ねる「二重露光モード」など、多彩な機能で撮影する楽しみが広がるトイカメラ。アートっぽい写真を手軽に撮影することができます。
●「BONZART ZIEGEL」のおすすめ機能
「BONZART ZIEGEL」について詳しくはこちら→
※記事の情報は2021年9月24日時点のものです。
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