【スーツケース おすすめ】おしゃれ×機能性が大切。失敗しない選び方とは?

スーツケース選びに失敗すると楽しい旅が台無しに。おしゃれなデザインなのはもちろんですが、旅行の日数や目的、持ち運びのしやすさなど機能性も大切です。購入前に押さえておきたい選び方のポイントをバッグメーカーの方にお聞きしました。

メインビジュアル:【スーツケース おすすめ】おしゃれ×機能性が大切。失敗しない選び方とは?

この方にお聞きしました
エース株式会社 マーケティング部 広報PR担当 森川泉さん

スーツケースの選び方。押さえておきたい3つのポイント

――スーツケースを選ぶ時に重要なことは?

森川 「大きさ」は宿泊日数によって容量が変わってきますし、「素材」によって強度や重さも違います。使いやすさという点では、「キャスター」も大切なポイントです。

購入する際には、できれば店舗で実物を確認するのがおすすめです。同じ容量の表示でも素材やデザインによって見た目の大きさが違いますし、キャスターは実際に動かしてみるとそれぞれの特徴がよくわかります。実物を見ずにネットで購入すると「イメージと違った」ということもありますので、ぜひ、店頭で商品を試して頂きたいと思います。

スーツケース おすすめ①大きさ

――大きさは宿泊日数によって選ぶのが基本ですか?

森川 そうですね、弊社でも1泊2日程度の短期から2週間以上の長期まで、様々な大きさのスーツケースを用意しています。スーツケースは縦横などの大きさよりも「容量」を見て選ぶのが分かりやすいと思います。

【宿泊日数別スーツケースの大きさ】

【宿泊日数別スーツケースの大きさ】
スーツムース選びのポイント 大きさ

写真左/1週間以上のサイズ:83リットル
写真中央/2泊3日程度のサイズ:33リットル
写真右/1泊2日程度のサイズ:21リットル

――大きさ選びで気をつけることはありますか?

森川 滞在先や季節によっても荷物の量が変わりますし、お土産を買うことを考えるとジャストのサイズよりもやや大きめを選ぶようにしましょう。

帰りは荷物が増えるだけでなく出発前に比べるとパッキングに気合が入っていないせいか、よりスーツケースがパツパツになるという話しも聞きますので、余裕を持ったサイズ選びが大切です。出発時の荷物の量は、容量の70%程度にしておくのがおすすめです。

――機内持ち込みサイズなど、コンパクトサイズを買う人が増えているそうですね。

森川 国内旅行が増えたことで2泊3日程度のサイズが人気です。荷物を預けないで済む機内持ち込みサイズや、コインロッカーに入るサイズの需要も増えています。国内線・国際線の一般的な機内持ち込み可能なスーツケースのサイズは、3辺の合計が115cm(55×40×25cm)、重さ10kg以内となっています。LCCや座席数100席未満の小型機ではサイズや重量制限がさらに厳しい場合もありますので、事前に確認しておいたほうが安心です。

スーツケース おすすめ②素材

――素材によってどのような特徴がありますか?

森川 スーツケースは、ポリカーボネートなどの樹脂やアルミなどで作られた「ハードタイプ」と、ナイロンやポリエステルの生地で作られている「ソフトタイプ」があります。最近ではハードタイプが主流になっていますが、軽さやデザイン性から「ソフトタイプ」がお好みという方もいます。それぞれにメリットデメリットがありますので、特徴を理解して選んでいただくのがいいと思います。

また、ハードタイプの場合は開閉方法が「ファスナー」か「フレーム」かによっても使い勝手が違います。中身をしっかり守ってくれることや防犯性の高さを重視するなら「フレーム」タイプ、荷物を頻繁に出し入れする人や軽さを重視するなら「ファスナー」タイプがおすすめです。

【素材】
①ハードタイプ
メリット
・外部からの衝撃に強い。
・密閉性が高くロックがしっかりしている。
・雨や汚れに強い。
デメリット
・移動中の荷物の出し入れがしにくい。
・ソフトタイプに比べると重い。

②ソフトタイプ
メリット
・布製なので軽量。
・外ポケットが多く、移動中も荷物の出し入れがしやすい。
デメリット
・ロックが簡易的なものが多い。
・布製のため衝撃に弱い(割れ物はNG)。
・雨に濡れたり、汚れたりした場合に染み込む可能性がある。

【開閉方法】
①ファスナータイプ
メリット
・軽量。
・ファスナーを少しあけてモノの出し入れができる。
デメリット
・フレームに比べて柔軟性がある分、衝撃が伝わりやすい(ワレモノなどは注意が必要)。
・液体が漏れる。
・雨が染み込む可能性がある。

スーツケース
ファスナータイプ 詳しくはこちら→

②フレームタイプ
メリット
・気密性が高く中身をしっかり守ってくれる。
・液体が漏れにくく、雨に強い。
デメリット
・ファスナーに比べてやや重い。
・本体を寝かせないと開けられない。

スーツケース フレームタイプ
フレームタイブ 詳しくはこちら→

スーツケース おすすめ③キャスターの種類

――キャスターもスーツケースを選ぶ時には大切なんですね。

森川 移動や持ち運びがスムーズにできるかどうか、という点でキャスターはとても大切です。また、一番壊れやすい部分でもありますので作りがしっかりしていて、かつ自分の使い方に合ったもの選ぶことをおすすめします。

キャスターには「2輪」と「4輪」があり、さらに、「単輪(シングル)」「双輪(ダブル)」のタイプがあります。

――キャスターの種類別のメリットとデメリットは?

森川 「2輪」タイプは、スーツケース本体に埋め込まれているような形でついていることが多く車輪も大きめです。移動の際は斜めに傾けて引くことしかできず、横方向に動かせません。ただし、車輪がついていない側に足がついていて地面に接しているため、電車などでも勝手に動くことがないという利点があります。

2輪タイプのスーツケース
2輪タイプのスーツケース

メリット
・傾斜のある場所や電車の中で動かない。
・悪路に強い。

デメリット
・荷物の重さを感じやすい。
・混雑した場所や狭い場所の移動がしにくい。

「4輪」タイプは、立てた状態で前後左右に動かすこともできますし、本体を斜めにした2輪での走行が可能で小回りが利くという利点があります。アスファルトなどフラットな場所ではスムーズに動かせますが、凹凸がある悪路では運びにくいという難点もあります。

4輪タイプのスーツケース
4輪タイプのスーツケース

メリット
・混雑した場所や狭いところでも小回りが利く。
・荷物の重さを感じにくい。

デメリット
・傾斜のある場所や電車の中で勝手に動く。
・悪路に弱い。

――「単輪」「双輪」の違いは?

森川 「単輪」は、軽量で悪路でも安定した走行ができます。また、音が静かといったメリットもあります。「双輪」は、方向転換がスムーズで重さを感じにくいといった特徴があります。「単輪」に比べると走行音が大きく、スーツケース全体の重量が重くなるというデメリットがあります。

左が単輪タイプ、右が双輪タイプ
左が単輪タイプ、右が双輪タイプ

スーツケース おすすめ④色やデザイン

――色やデザインなどのポイントはありますか?

森川 機能性はもちろんですが、持っていて気分が上がる、おしゃれというのも大切ですよね。汚れや傷が目立たないという理由で黒やネイビーなどの暗めの色が人気ですが、実は黒は汚れや傷が目立ちやすいカラーです。さらに、黒は持っている人が多いので、手荷物受取の際に他人のスーツケースと間違えるというトラブルも多いようです。

おすすめのカラーは「ガンメタリック」。黒と似通った雰囲気ながら、比較的汚れや傷も目立ちにくく、年齢も性別も問わないので使いやすいカラーだと思います。さらに表面に凹凸をつけた「シボ加工」ならより傷が目立ちにくくなります。

「白」もオシャレな雰囲気で目立つことから人気のカラーで、各社から発売されています。スーツケースの汚れや傷は旅慣れた人の証とも言えますし、気軽に好きなカラーに挑戦していただければと思います。

スーツケースの上手なパッキング方法

上手なパッキング方法


――パッキングのコツなどがあれば教えていただけますか?

森川 スーツケースの使い方を日々研究していますので(笑)、いくつかご紹介したいと思います。

上手なパッキング方法①スーツケースは4つのエリアに分けて収納

森川 スーツケースはハンドルやシステムバーのある方が底、反対側がフタです。荷物を収納する際は洋服をフタ側に入れ、それ以外を底側に分けて入れるのがおすすすめです。

軽いものは上に、靴など重いものは下に入れることで、走行が安定します。キャスター付近は衝撃を受けやすいので、壊れやすいものは一番下に入れないように注意してください。

壊れやすいものは1や2の位置に。靴など重いものは4番の位置に入れると安定する
壊れやすいものは1や2の位置に。靴など重いものは4番の位置に入れると安定する


上手なのパッキング方法②衣類収納は「ミルフィーユ詰め」

森川 衣類が多いという方には「ミルフィーユ詰め」がおすすめです。 衣類を一枚ずつ畳んで詰めると小さな隙間ができ、厚みが不均等になって収納スペースにロスが生じます。 衣類を畳まずミルフィーユのように重ねていくことでデッドスペースを最小限に抑え、 ワンピースやパンツの畳みジワを防げます。

①丈の長い服を入れます。厚みのあるウエスト部分が重ならないよう、向きを変えながら重ねます。


②Tシャツなどを畳まず重ねます。こちらも袖部分が重ならないようどんどん重ねていきます。


③最後にはさみで出ていた裾を巻き込むように洋服の下に入れ込んだら完成です。



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スーツケース選びはデザインやカラーはもちろん、目的に合わせた機能も重要です。ご紹介した選び方のポイントを参考に、長く使えるスーツケースを選んでくださいね。


※記事の情報は2022年8月12日時点のものです。

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