手相で金運を見るには？ お金に好かれる線の見方を手相学の先生に聞きました！

―男女で見るべき手や線は違うのでしょうか？

寺島　手相の見方で男女の違いはありません。国籍が違っても似通った点を持っている人がいますので、人間であれば同じ見方になります。年齢によっても見方自体は変わりません。

―右手と左手、どちらの手を見たらいいですか？

寺島　まず、手相における右手と左手の意味からご説明すると、右手には「現実対応」でまわりの人に見せている姿が現れ、左手には「本人しか知りえない心」でまわりには見せていない本来の姿が現れます。

右手にはその人の生き様が出るため、左手に比べて手相が変わりやすく、右手に良い線が出ていたら、お金など物理的に豊かになるような生き方ができているということがわかります。これからご紹介する金運にまつわる線も、右手を見て確認してみてください。

―手相は数カ月単位で変化するそうですが、理由はあるのでしょうか？

寺島　手の線には生まれた時から「変わらない線(骨格を変えない線)」と数カ月で「変わる線」があります。「変わらない線」は知能線、生命線、感情線。金運に関わる線は「変わる線」で、その人の心持ち次第で現れたり消えたりします。

指には脳神経が集中していて、解剖学的にも脳と指はつながっていることがわかっています。脳が指とつながっているということは「脳と手のひらもつながっているのでは」という仮説を立て、私が鑑定した方たちの手の写真を十数年にわたって時系列で撮影し、その変化を観察したところ、その人の環境や意識によって手相は変わるということがわかりました。

―金運にまつわる線を教えてください。

寺島　金運について見るべき線は「水星線」と「希望線」の2つです。この2つの線はお金に対してポジティブな思考になると出てきて、ネガティブな思考になると消えてしまいます。右手にこの2つの線が出ていたら、金運上昇の兆しがある証拠です。

そして線ではありませんが、もう1か所チェックしていただきたいのが「ワクワクゾーン」です。ワクワクゾーンについては、2つの線についてご紹介した後にご説明します。

―水星線とはどのような線ですか？

寺島　水星線は、生命線から小指に向かって出てくるご褒美線です。私が水星線と言っている線は、一般の手相占いでは財運線として扱っています。私が調べたところによると東洋手相学・西洋手相学ともに、昔は財運線という名の線は存在せず、西洋手相学では水星線とされています。水星線はお金や財のみならず、上手に知恵を使って人生を歩んでいる人に出ている線です。

水星線は生命線から小指の下まで一直線にすーっと伸びているのが理想的ですが、短くても切れていても、水星線が出ていれば、自分の頭を上手に使ってお金を回している証拠。頭を使って仕事ができているときにこの線が出てくることから、「ビジネス線」とも呼ばれています。

ネガティブ思考で悩んでばかりいると、水星線は出てきません。「今月は赤字だ」と焦らずに、2～3か月先のことを見越して計画的に事を運ぶような思考になってくると出てきます。

水星線にはまっすぐ伸びているもの以外にもいくつか種類があります。種類によっては散財する手相となりますのでチェックしてみてください。

●複数本、短い線が出ている

寺島　小指の付け根だけに出る短い線を手相占いでは財運線として扱っていますが、お金に関する意識がわかります。私の場合、小指の付け根に2～3本の短い線が出ている人には「日本経済をしっかり回していますね」とお伝えしています。お金がなかなか貯まらず心配していませんか？　線の数は、心配している度合いの現れです。でも安心してください。複数の線が意味することは「ボーナスが出たら、××を買おう」というように、しっかり頭を使いながら計画的にお金を使えている証です。お金は貯まらなくても、この先にお金が入っていることを見越して大きな買い物をしていますので、この先も一文無しになる心配は必要ありません。

人生設計をして、今後の生き方を見据えたお金の使い方を意識するようになると、水星線がまっすぐ1本、上下にすーっと伸びてご褒美線に成長していきますよ。

●ごま塩みたいな点々が出ている

寺島　小指の付け根に、ごま塩みたいに細かい点がたくさん出ている人は散財に注意しましょう。お金を計画的に使うことが苦手で、「今使ってしまってもなんとかなるだろう」なんて思っていませんか？　ギャンブル的な考え方を持ち続ける限りは、水星線はごま塩のような点のままです。

まっすぐな線に変えるためには、お金に対する意識を変えればいいのです。この手相を持つ人は賭け事が好きだったり、何とかなるだろうと後先を考えず高額品を買ってしまったりする傾向にありますが、お金のことをしっかり考えるようになると「点」が「線」へと成長してきます。

●1本だけ、短い線が出ている

寺島　小指の付け根に1本だけある短い線は、一般の手相占いでは「財運が良い」と占っています。この線がある人は目先のお金に対する意識が強く、無駄遣いをしないため、貯蓄上手と言えるでしょう。

ー続いて、希望線について教えてください。

寺島　希望線は生命線のあたりから、人差し指の付け根に向かって伸びている線です。手相占いではあまり重要視されていませんが、「夢が叶う線」とも言われ、現実的に豊かになっていくことを示しているとても大切な線です。少しずつでもいいから「こうやりたい」「こうなりたい」と思いながら目標に向かって進んでいくと、この線が現れてきます。

西洋手相学では、手のひらに広がる7つの惑星(土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月)と神話の話をリンクさせてリーディングするのが基本となります。かなり専門的なお話になりますので、ここでの詳しい解説は割愛しますが、希望線の出る人差し指の付け根は木星と関係しています。木星は拡張の星と呼ばれる吉星です。

希望線が出始めたら、自分の人生を拡張できるタイミングです。何も目標を持たず、じっと待っていても、希望線は出てきません。手づくりの品を販売してみたい、副業を始めてさらにお金を稼ぎたいなど、やりたいことが見つかったとき、人差し指の下に希望線が出ていたら、ぜひ前に進んでください。志を持って前向きに行動することで、金運も上がることを希望線が教えてくれています。

―最後に、「ワクワクゾーン」とはどんなものなのでしょうか？

寺島　ワクワクゾーンは、西洋手相学において7つの惑星の一つ、「月」を当てている部分で小指側の手首の上の膨らみを指します。ここは、心のスタミナであり栄養源。心のゆとりがあるかをチェックするバロメーターになるため、私は“ワクワクゾーン”と呼んでいます。

このワクワクゾーンがふっくらと元気な状態であれば問題ありませんが、元気がなくなると金運が下がってしまう心配があります。

ワクワクゾーンはストレスが溜まると肉厚がなくなったり、げっそり削げてしまい逆三角形になったりする人もいます。ワクワクゾーンに元気がなくなると、ちょっとしたことでもイライラするようになり、通販サイトで無駄な買い物をするなど、散財する可能性が高まります。心に余裕がないために、うまい投資話に飛びついて騙されてしまった…なんてケースもありますので注意が必要です。

〈ワクワクゾーンの例〉

▲右の人の手は、ワクワクゾーンのエネルギーが不足しています。左の人の手に比べてワクワクゾーンに厚みがなく、少し内側にへこんでいるのがわかりますか？

寺島　ワクワクゾーンの膨らみを出すには、ひとりでゆっくり過ごす時間を増やすなど、オンオフをしっかりと切り替えてメリハリのある生活をするのがよいでしょう。ワクワクゾーンはその名の通り、ワクワクすることを増やすとふっくらしてきますよ。

ー金運にまつわる手相について、わかりやすく教えてくださりありがとうございました！

寺島　今回ご紹介した2つの線は、金運だけでなく良い生き方をしている人に出てくる線です。水星線が出ていたら困難があっても知恵を絞って乗り越えることができる証ですし、希望線が出ていたらなりたい自分に向かって歩んでいる、または歩もうとしているという印です。この2つの線が出ていたら、思いのままに進んでみてください。なりたい自分を実現し、結果的に金運が上る可能性が広がります。

※記事の情報は2023年12月29日時点のものです。