クリスマスに観たい映画5選! NetflixとPrime Videoの隠れた名作を紹介

この記事のライター:ISOISO

配信映画マニアのライターISOさんが、NetflixとPrime Video(アマプラ)で楽しめる、クリスマスにぴったりの映画5本をレコメンドしてくれました。観れば心がほっこり温まること間違いなし! クリスマスシーズンの映画選びに、ぜひお役立てください。

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お気に入りのクリスマス映画は『ダイハード2』、ライターのISOです。

時が経つのは早いもので、気付くともう12月。来年も目前に迫ってきましたが、その前に待ち構えるビッグイベントといえばクリスマスですよね。

そこで今回はNetflixPrime Videoで観ることができる、おすすめのクリスマス映画をご紹介。と言いつつありきたりなロマンス映画ばかり列挙しても面白味がありませんので、不朽の名作に加えて少し風変わりな作品を集めてみました。

いずれも笑いや優しさで心を温めてくれる佳篇ばかりですので、これらの作品を観てクリスマス気分を盛り上げてもらえると幸いです。

おすすめクリスマス映画①|『ファーザー・クリスマス』(Prime Video)


監督:デイブ・アンウィン
声優:メル・スミス ほか
1991年/イギリス/26分/コメディ

サンタのバカンスに密着!

【あらすじ】
毎年クリスマスイブは大忙しのファーザー・クリスマス(サンタクロース)。今宵もヘトヘトでプレゼント配りから帰ってきたファーザーは、冷えた身体を温めながら「実はクリスマスイブ以外も忙しいんだぞ」と愚痴をポロリ。でも昨年は思い切ってバカンスに出掛けたと言い、その日々を回想しはじめる。

毎日の仕事に嫌気がさしたファーザーはある日、バカンスに行こうと決心してソリをキャンピングカー仕様に改造。トナカイを走らせ、パリ、スコットランド、ラスベガスへ向かう。グルメや街の人との交流を楽しみ、少々ハメを外しすぎることもありつつ旅を満喫。でも楽しい時間はあっという間に過ぎ、ふたたびクリスマスの季節がやってきて…。

【おすすめポイント】
「スノーマン」や「風が吹くとき」で知られる絵本作家、レイモンド・ブリッグズ原作の短編アニメーションです。“サンタクロースはクリスマス以外は何をしているんだろう?”という疑問もこれを観れば解決することでしょう!

旅先で調子に乗って二日酔いになったり、国外の水が合わずお腹を下したりと、サンタの服を脱いだファーザーの人間臭さに思わず笑いが込み上げてきます。一方で、そんなバカンスを楽しむばかりでないサンタとしての立派な一面もきちんと描写。この作品を観ると毎年どこかで頑張っているであろうサンタクロースを労いたくなります。

おすすめクリスマス映画②|『ラブ・ハード』(Netflix)


監督:エルナン・ヒメネス
出演:ニーナ・ドブレフ、ジミー・O・ヤン ほか
2021年/アメリカ/106分/コメディ

運命の相手は…偽物だった!?

【あらすじ】
LA在住のナタリー(ニーナ・ドブレフ)は、自身の男運のなさをネタに記事を執筆するライター。それでもめげずに日々マッチングアプリをスワイプしていると、ある時NYの片田舎に住む爽やかイケメンのジョシュとマッチングする。やりとりする中で彼の内面にも惹かれていったナタリーは、思い切ってクリスマスにアポ無しで彼の家を訪問することに。

しかし辿り着いたジョシュの家でナタリーの前に現れたのは、写真とは似ても似つかぬ地味な文化系男性(ジミー・O・ヤン)だった。恋した相手がなりすまし男性だと知ったナタリーは怒り心頭で帰宅しようとするが、ジョシュから家族のためにクリスマスまで恋人のふりをして欲しいと頼まれ…。

【おすすめポイント】
マッチングアプリで問題視される「なりすまし」を題材にしたロマンティックコメディです。理想とは程遠い男性と過ごすうちに惹かれていく…という紋切型のストーリーですが、お相手がこれまでのロマコメに登場してきたような“典型的なイケメン”ではないのがポイント。残酷なまでのルッキズムや男らしさ崇拝が一般的だった従来の価値観に、笑いと共に痛快なカウンターを喰らわせます。

クリスマス仕様の可愛らしいファッションにも注目。名作『ラブ・アクチュアリー』をオマージュした展開にもニヤリとさせられます。

おすすめクリスマス映画③|『ライダース・オブ・ジャスティス』(Prime Video)


監督:アナス・トマス・イェンセン
出演:マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コース ほか
2020年/デンマーク・スウェーデン・フィンランド/116分/ドラマ

理系オタクらと復讐に挑む

【あらすじ】
アフガニスタンで任務に就いていた軍人マークス(マッツ・ミケルセン)は、妻が列車事故で亡くなったという報せを受け帰国する。悲しみに暮れる娘とどう向き合えばいいのか、長らく家を離れていたマークスは分からないでいた。そんな彼の家を、数学者のオットー(ニコライ・リー・コース)が訪ねてくる。

妻と同じ電車に乗り合わせたオットーは、確率論の観点から列車事故が“ライダーズ・オブ・ジャスティス”という犯罪組織によって仕組まれたものであるとみて間違いないと主張。怒りに震えるマークスは、妻の無念を晴らすためにオットーと彼の仲間である学者たちの力を借りて復讐に乗り出すが、事態は思わぬ方向へと転がっていく…。

【おすすめポイント】
デンマークを代表する映画監督&俳優であるアナス・トマス・イェンセンとマッツ・ミケルセンの5度目となるタッグ作。喪失を描く悲惨な復讐劇…なのに笑えて心温まるというジャンルレスな物語が癖になるクリスマス映画です。

個性的なキャラクターが多数登場しますが、特徴的なのは皆心に大きな傷を負っている点。劇中にはセラピー用語も多数登場し、人が起きてしまった悲劇とどう対峙するかを描くことで喪失から再生へ向かう心のプロセスに迫ります。偶然と必然の狭間で翻弄され続ける人間の生態を優しい眼差しで捉えた、ある意味で究極の癒し映画かもしれません。

おすすめクリスマス映画④|『街角 桃色の店』(Prime Video)


監督:エルンスト・ルビッチ
声優:ジェームズ・スチュワート、マーガレット・サラヴァン ほか
1940年/アメリカ/97分/ロマンス

街角の雑貨屋で奇跡が起こる

【あらすじ】
舞台はハンガリー・ブダペストの雑貨店。店主から信頼を置かれている主任のクラリック(ジェームズ・スチュワート)は多忙な日々を送りつつ、新聞広告で知り合った女性との文通を楽しんでいた。そんなある時、仕事を求めてクララ(マーガレット・サラヴァン)という女性がやってくる。クラリックは門前払いしようとするが、クララは店主にうまく取り入り店で働き始めることに。だがクラリックとクララは馬が合わず衝突ばかりしてしまう。

クリスマスが近づく中、遂に文通相手の女性と初デートを取り付けたクラリック。だがデート当日、クラリックは店主から一方的にクビを言い渡されてしまう。傷心の中デートに向かうが、待ち合わせ場所で彼を待っていたのは見覚えのある女性。彼の文通相手はいがみ合っていたクララだったのだ…。

【おすすめポイント】
ジェームズ・スチュアート主演のクリスマス映画で有名なのは『素晴らしき哉、人生!』ですが、こちらも忘れてはいけません。モノクロながら洗練されたお手本のようなラブロマンスで、トム・ハンクスとメグ・ライアン主演の映画『ユー・ガット・メール』のリメイク元でもあります。

勘違いで仲違いすることはあれど、悪人がほとんど登場しない優しい世界に心地良さを覚えます。中でも文通で思いを募らせる主演2人のいじらしい姿はとびきりキュート。ロマンチックな物語で心を温める、寒い冬にピッタリな名作です。

おすすめクリスマス映画⑤|『バイオレント・ナイト』(Prime Video)


監督:トミー・ウィルコラ
出演:デヴィッド・ハーバー、ジョン・レグイザモ ほか
2022年/アメリカ/101分/アクション

良い子のため、サンタが暴力で立ち向かう!

【あらすじ】
クリスマスイブの夜、バーで酒浸りになる一人の男。それはサンタを信じず物欲まみれな現代の子どもたちに嫌気がさした本物のサンタクロース(デヴィッド・ハーバー)だった。疲れ切った彼は、今年を最後にサンタを辞めると決心し、泥酔したままプレゼント配りに出発する。

一方、とある大豪邸では金庫内の3億ドルを奪うため、スクルージー(ジョン・レグイザモ)率いる悪党一味による強盗計画が進行していた。運悪くも酒浸りサンタはそこに鉢合わせてしまう。一度は逃げようとするサンタだったが、自分を信じる純粋な少女トルゥーディに助けを求められ、サンタパワーで悪党に立ち向かうことを決意する。

【おすすめポイント】
最後に紹介するのはとびきりバイオレンスな一作! 『ブレット・トレイン』など話題のアクション作品を手掛ける気鋭の制作会社87ノース・プロダクションズの最新作です。泥酔サンタを『ストレンジャー・シングス』などでお馴染みのデヴィッド・ハーバーが好演。

戦闘能力低めのサンタが、プレゼント袋や煙突移動などの特殊能力を使って戦うのがとてもユニーク。少女が悪党に立ち向かう『ホームアローン』を模した展開も痛快です。たっぷりのアクションと笑いに加えて、クリスマスらしいほっこりとした展開も用意されている満足度の高い一作ですが、いかんせん暴力的なので苦手な方は要注意!

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往年の名作からバイオレンスアクションなどの異色作まで紹介しましたが、共通するのはどれも最後には優しい気持ちになれるということ。一人で観ても、誰かと観ても満足させてくれる作品ばかりなので、これらの作品と共に素敵なクリスマスを過ごしてくれることを願っています。

※記事の情報は2023年12月1日時点のものです。

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