着圧レギンスの効果と美脚づくりの方法を「むくみケア」のプロに聞きました

着圧レギンスなど着圧アイテムの効果を高めるには、ただ履くだけではなく、正しい履き方と過ごし方も大切です。そこでむくみ専門サロンを経営し、オリジナルの着圧レギンスを開発・販売している大原百合子さんに正しい選び方、効果的な履き方・過ごし方について教えていただきました。

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この方にお聞きしました

大原百合子さん

エステシャン。全身リンパマッサージ・むくみ・肌ケア専門サロン「The Top of Tops」を経営。むくみで悩む人たちに向けた着圧レギンスを開発。特許製法使用の「Yrbuddy 着圧レギンス」を2021年5月より販売している。

大原百合子さん

大原さんオリジナルの特許製法使用「Yrbuddy 着圧レギンス」について詳しくはこちら→

着圧レギンスにはどんな効果があるの?

--着圧レギンスを履くと脚がやせる、ダイエット効果があると思っている人も多いようです。

大原 着圧レギンスは着圧効果によって、筋ポンプ作用*をサポートしてくれたり、ふくらはぎ、ひざ周り、太もも、お腹周り、股関節、ヒップなどの引き締まりを感じられます。そして血行を促し、脚のむくみを軽減します。むくみや冷えの改善は、サイズダウンやダイエットなどにも大きく影響します。

●着圧レギンスを履いて日常を過ごす。歩く・運動をする。
●むくみや冷えの改善のために、血行促進、リンパの流れを促すセルフマッサージを習慣にする。
●老廃物の排泄を助けてくれるカリウム食材を毎日食事に取り入れる。

これらを組み合わせることで、むくみや冷えが軽減し、結果的に「脚やせ」につながるのです。

*筋ポンプ作用とは
手足(目的の部分)を動かすことで筋肉が収縮して血管を圧迫し、血液を上へ押し上げてくれることを言います。


--着圧レギンスは、本来どんな効果があるのでしょうか?

大原 着圧レギンスは脚に適度な圧をかける設計になっていて、足首、ふくらはぎ、太もも、ヒップなどを引き締めてスリムにみせる効果もあります。ふくらはぎに適度な圧力ををかけることで血流やリンパ液の流れが良くなりますので、むくみ・冷えの改善にもなります。

--着圧レギンスを履いて歩いたり、運動することのメリットは?

大原 着圧レギンスの適度な圧力で血流が良くなりますので、代謝が上がり、消費カロリーアップの効果も期待できますし、老廃物や疲労物質の循環が良くなります。着圧レギンスを履いて歩くだけで脂肪の燃焼量も変わりますので、ウォーキングやヨガなど軽い運動の時に履くのもおすすめです。

--ということは、着圧レギンスを履くことでやせやすいカラダになるんですね。

大原 美容だけでなく、健康面でもメリットがあります。体感としては暑くても、太もも、お尻、足首、ふくらはぎは結構冷えています。体温は1℃下がると免疫力が30%下がるともいわれていますので、日中カラダを動かしている時に着圧レギンスを履いて過ごすとカラダが冷えにくくなり、免疫機能も上がります。着圧レギンスを履くことを習慣化した方が効果が出やすいので、私のサロンのお客さまやお求めいただいた方には「ファッションとのコーディネートも楽しみながら履いてくださいね」とアドバイスしています。

着圧レギンスをファッションとして楽しむことで、効果もでやすくなる。
パンツやスカートの下に履いて、着圧レギンスをファッションの一貫としてコーディネートも楽しむこともできる。

着圧レギンスの選び方①履く目的や使うシーンで選ぶ

店頭に行くと、いろんな種類の着圧レギンスが並んでいて、どれを買ったらいいか悩みます。着圧レギンスには大きく分けて日中用、睡眠用、医療用の3つのタイプがあります。それぞれの効果や目的についてまとめました。

●日中用
・着圧は少し強め。血行促進、リンパの流れを良くする。
・適度な締め付けでむくみを予防・軽減。
・ヒップ、太もも、ふくらはぎなどの各箇所が着圧によって引き締まり、スッキリして軽やかな感覚を得られる。
・通勤・通学、家事、仕事をしながら軽く運動している状態になり、代謝アップをサポートしてくれる。
・着圧が強めになっているので、就寝用向きではない。

●睡眠用
・下半身の血圧が低下しやすくなるため、着圧は弱め。
・寝ている間に血行促進・血の巡りを良くしてくれるので、むくみ・冷えケアが可能です。
・脚の疲れやむくみの改善、ヒップや脚の引き締め効果。
・骨盤サポートができるタイプもある。

●むくみ治療のための医療用
・一般医療機器扱い。
・むくみの改善、血行促進、リンパ液の流れの改善。
・リラックスタイムや就寝時に使用。

着圧レギンスの種類

写真は、着圧レギンスの一例です。日中用の着圧レギンスにはウエストまでサポートするタイプ(写真左から2番目)もあります。今回、ウエストまでサポートするタイプを履いてみましたが、レギンスの長さが胸下まであり座りっぱなしで仕事をしていたら、数時間後には息苦しくて脱ぎたくなってしまいました…。

着圧レギンスの選び方②サイズはゆるめのサイズから始める

着圧レギンスを選ぶうえで、一番大切なのはサイズです。洋服のサイズの感覚で購入すると、きつくて履けないことも…。

着圧レギンスの長さの例

写真のレギンス4点は全て、LまたはL-LLサイズです。履く目的や効果、メーカーによって、同じサイズでもこれだけ長さが違います。着圧レギンスは試着ができませんので、購入前に必ず下記の部位のサイズを測っておきましょう。

●身長
●ヒップ
●太もも
●ふくらはぎ
●足首

大原 「履けばやせる」ということをイコールにしてしまうと、正しいサイズ選びができなくなることもあります。圧が強すぎると圧迫しすぎて血流の滞りを妨げることにもなりますのでご注意ください。着圧レギンスはテーピング効果もあります。リンパ・老廃物を流して脚のむくみを軽減しますが、それには「適度な締め付け感」が必要です。

圧力が強すぎると痛みや不快感がありますし、締め付け具合が強すぎてカラダを圧迫してしまうと血流が悪くなり、カラダが冷えてむくみやすくなります。心地良さも大切ですから、初めて着圧レギンスを利用する方や締め付け感に慣れていない方は、ゆるめのサイズから始めると良いと思います。例えば、下記のようなサイズ表示で、M-LとL-LLの両方にサイズが該当する場合は、身長が中央値に近いサイズを選ぶと良いでしょう。

※上記のようなサイズ表示の場合、身長が155㎝でヒップが90㎝の場合はM-Lを選びます

着圧レギンスの効果的な履き方

--着圧レギンスの口コミを見ると「履きづらい」「履くのに時間がかかる」という声があります。

大原 着圧レギンスは、人間工学に基づいた段階的着圧で、人の体に合わせた圧力設計になっていますので、効果を出すには正しく履くことが重要です! 面倒くさがらずに、足首、膝、太ももと徐々に上げいきます。ほとんどの着圧レギンスにはヒップのサポート機能も入っていますので、本来あるべき位置にお肉を戻すことを意識しながら内ももや裏もものお肉をヒップまで引き上げます。最後に股関節を上げ下げしたり、屈伸をして着圧レギンスを下半身全体になじませてください。着圧レギンスを無理に引き上げ状態で履いていると、股関節部分の鼠径部リンパを圧迫してリンパの流れが滞り、脚がむくみやすくなります。デスクワークの方は足首を回したり、屈伸したりして、時々動かすことを意識して過ごしてください。

着圧レギンスは生地が厚く伸びにくいため、着圧が弱めで伸びやすいストッキングタイプから慣れていくのも良いと思います。

ゆるめサイズの着圧レギンスでも効果はある? 編集部スタッフの体験レポート

大原さんから伺った、着圧レギンスの履き方をもとに編集部のスタッフ3人が履いてみました。

\大原さんオリジナルの「Yrbuddy 着圧レギンス」をお借りしました/
着圧レギンス 体験レポート

編集部員K

編集部員K

今回、いつも着ている洋服のサイズより1サイズ大きいものを履いてもらいましたが、履き心地はいかがでしたか?

編集部員H

編集部員H

履くときも着用中も特別キツさや苦しさは感じず、心地のよい締めつけ感でした。もっとキツいものだと思っていたので、長時間でも履き続けられたのは意外な発見です。

編集部員R

編集部員R

着圧に慣れていなかったので履く時にやや苦戦しましたが、履いてみると適度な着圧で苦しさなどは特になく、一日中快適に過ごせました。

編集部員K

編集部員K

Rさんは冷え性ですよね。

編集部員R

編集部員R

試着した期間は寒い日が続いていたんですが、着圧レギンスを履いているとかなり脚が温かかったです。

編集部員K

編集部員K

私は雨が降っている寒い日に、ユニクロのストレッチジーンズの下にこのレギンスを履いて片道15分かけてで歩いて買い物に行ったんですが、お店についてしばらくしたら汗びっしょりになるくらいだった…。

編集部員H

編集部員H

休みの日に17kmくらい歩いたんですが、脚のだるさも感じず脚がすっきりしていて疲労防止にもなるみたい。

編集部員R

編集部員R

お尻までしっかりホールドしてくれるので、洋服のシルエットがきれいにみえるのもうれしいですね。血流がよくなったせいなのか、レギンスを脱いだ時肌がしっとりしていたような気もします。

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数日間履いただけでも、うれしい効果がありました。3人に共通していたのは、履き心地のよさ。一日履いていも苦しくないサイズ選びは、履くことを習慣化できる大きなポイントでした。

美脚になるために必要な4つのこと

着圧レギンスは美脚になるための一つの手段。最後に、スッキリ下半身になるための4つポイントを大原さんに教えていただきました。

①着圧レギンスを履いて、運動・ストレッチ
血流とともに水分を全身に巡らせる。ふくらはぎを動かす、全身を動かす。代謝アップにもつながります。

②セルフリンパマッサージ
入浴後、カラダが温まっている状態だとより効果的。日々のむくみを放置すると体重やサイズのアップ、脚の太さにもつながっていきます。


セルフリンパマッサージはこちらでも公開中です!▶

③着圧レギンス
着圧効果によって筋ポンプ作用をサポート。血液やリンパ液の流れを促し、むくみを軽減します。

④食事
バナナ、アボカド、小松菜、ほうれん草、いも類、とろろ昆布(昆布)、干しひじき、納豆、黒豆、ごぼうなどのカリウム食材を摂って、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑制。老廃物を尿中へ排泄するのを助けてくれます。

【まとめ】自分に合った着圧レギンスを選び方・使い方のポイント

--実際に履いてみて着圧レギンスは美脚づくりをサポートし、健康を維持するための便利アイテムだと実感しました。

大原 まずは自分のからだとしっかり向き合ってみてください。自分にふれること、鏡で見ること。自分を知り、日々意識した生活を繰り返す結果、ダイエットにつながります。着圧レギンスを上手に使うことで悩みが軽減し、少しでも自分に自信を持てるようになれたらうれしいですよね。そして、女性としての喜びも感じながら、毎日を楽しんでいただけたらと思います。

美脚づくりのための着圧レギンス選び方・使い方のポイント
●購入前にカラダのサイズを測る。着圧レギンスが初めての方、締めつけ感に慣れていない方は、初めはゆるめのサイズから始めるのがおすすめ。
※ヒップサイズ、身長のバランスが大事。
●日中用のレギンスを選んで、適度に動く。
●履き方も大事
●効果を発揮するためには、運動×セルフマッサージ×着圧レギンス×食事の組み合わせを!


※記事の情報は2021年11月19日時点のものです。

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