【コンビニ 食パン】自分へのごほうびとして食べたい、贅沢な味 NO.1はどれ？

食パンの定義は「生地を発酵させ、大きな長方形の箱型の型で焼いたパン」とのことですが、形は同じでも味も使っている素材も様々。生食、トースト、サンドイッチなど、どんな方法でもおいしく食べられる懐の深さが魅力ですよね。しかも、朝食で食べるパンの種類に関する調査によると、回答者の80％以上が朝食に「食パン」を食べるという結果に。今や、食パンは日本人の朝の定番食となっています。

そんななか、1本1,000円近くする「高級食パン」が人気ですが、毎日食べるにはちょっと高価ですよね。実際のところ、高級食パンは「たまのごほうび・プチ贅沢」として楽しんでいる人も多いようです。

コンビニでも食パンの開発に力を入れており、その味わいは高級食パンに負けないほどに進化しているとか。価格は1枚30円～９0円程度と比較的お手頃で、プチ贅沢にはぴったり。

ということで、「ごほうび・プチ贅沢」を感じられそうな食パンを求めて、大手コンビニのオリジナル食パンを食べ比べてみました。

食パンの食感として好まれるのは「外はカリッと中はもちもち」「耳までふわふわ」「しっとりしたくちどけ」などいろいろありますが、その違いは製法や油脂の配合率。油脂が多いほど「しっとり」とした食感になり、弾力も生まれます。

牛乳やクリームなどの乳製品には「焼き色をよくする」「風味をつける」などの効果もあるそうです。原材料は配合量が多い順番で表示されているので、好みの食パンを見つけるには原材料をチェックするのもポイントです。


　　小麦などの原材料以外は配合量が多い順に表示。

そして、食パンは食べ方によっても食感がかなり変わります。トーストすると「外はカリッ、中はふわっ」としているのに、生食だと「パサつき」を感じることもあります。生食でもおいしいふんわりした食パンが食べたいなら、クリームの配合量が多いものを選びましょう。

そこで今回は、
●生食:そのまま食べる。
●トーストする： 200℃のオーブンで 4枚切りは５分程度、６枚切りは3分程度。
●レンジで温める：500Wで4枚切りは3０秒、6枚切りで20秒。　

の3つの食べ方で調査。さらに食感、味わいや香りの違いもチェックしました。

食べ比べてみた食パンは下記の6点です。

▼ファミリーマート
①究極のしっとりもっちり食パン 4枚切り 340円（税込み）
②しっとりやわらか食パン 3枚 98円（税込み）

▼ローソン
③マチノパン ふわふわやわらかミニブレッド 3枚入り180円（税込み）
④香り豊かなふっくら食パン 6枚 149円（税込み）

▼セブン－イレブン
⑤ふんわり食感のセブンブレッド 3枚 95円（税込み）
⑥セブンプレミアム 国産小麦の金の食パン 4枚入り 321円（税込み）

2020年11月に発売された「俺のBakery」とファミリーマートのコラボ食パン。「俺のBakery」は「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」など俺シリーズのパン専門店で行列ができる人気店です。本家は1本800～1,000円近くする高級食パンですが、こちらは価格も半分以下。バター、クリーム、きび砂糖由来の素焚糖（すだきとう）を配合。保水性を高める手をかけた製法と湯種（小麦粉に熱湯を入れて練り上げて一晩寝かせた生地）を多く使用することで、しっとりもっちりした食感を実現しています。 

＼食べてみました／
パッケージに「生でもおいしい」と書かれていますが、確かに生食でもしっとりやわらかでくちどけの良さも感じました。ほどよい甘さもあります。レンジで温めるともっちり感が増し、クリームやバターの味わいが活きてよりミルキーに。トーストすると表面はサックリで中はみっちりして弾力が増します。

【評価】
●食感：水分多めのしっとり
●甘味：ほんのりとした甘味
●香り：バターやクリームの風味
●おすすめの食べ方：生食、レンジで温める
●一枚当たり：約85円

2021年3月にリニューアルした商品です。バターを配合しコクのある味わいに進化。「究極のしっとりもっちり食パン」と同じ湯種を使った製法で、しっとりやわらかな食感と小麦本来の甘味を引き出しています。バターのほかにもマーガリンや植物油なども配合されています。

＼食べてみました／
生で食べてもしっとりやわらかく、バターの風味と自然な甘さを感じます。レンジで温めるとしっとり感が増し耳もふんわり、やわらかに。トーストするとバターの香りが際立ち甘さは控えめになります。トーストしてジャムをたっぷりつけて食べたいタイプです。

【評価】
●食感：しっとり、やわらか
●甘味：ほんのりとした甘味
●香り：バターの風味が強い
●おすすめの食べ方：トースト
●一枚当たり：約33円

 2021年1月にリニューアルした商品。はちみつと生クリーム、バターをたっぷり配合したリッチな食パンです。ナチュラルチーズも配合されているのが特徴です。10×10㎝と小ぶりなサイズですが、厚さは4枚切りと同じ3㎝で食べ応えもあります。

＼食べてみました／
生食でもバターやチーズ、生クリームの味と香りが口の中に広がります。食感もふんわりとしてやわらか。レンジで温めるともちもち食感になり、チーズの風味が強くなる印象。トーストすると表面はカリッ、中はもちもちで米粉パンのような味わいに。バターやチーズの風味を味わうためにも何もつけずに生食で食べるのがおすすめです。

【評価】
●食感：ふんわりやわらか
●甘味：甘さ強め
●香り：チーズの風味が強い　　
●おすすめの食べ方：生食、トースト
●一枚当たり：60円

湯種を使った製法で小麦の美味しさを引き出しています。原材料にはマーガリンや植物油が脱脂粉乳など。バターやクリームは配合されていません。

＼食べてみました／
生で食べると酸味のある酵母の香りを感じました。甘味はほとんどなく、少しパサつきもあります。レンジで温めるとやわらかさは出ますが、ふんわりというより「べちゃっ」とする感じ。トーストすると耳までサクサクになって自然な甘さも引き出され、格段においしくなりました。食べ方によって差が出る食パンだと思います。

【評価】
●食感：ふんわり、やわらか
●甘さ：控えめ
●香り：酸味のある香り（イースト菌の香り？）
●おすすめの食べ方：トースト
●1枚当たり：約25円

セブン-イレブンのオリジナル食パンは乳化剤やイーストフード無添加のこだわり製法が特徴。バターよりもなたね油やオリーブ油が多く配合され、軽い仕上がりになっています。小麦ふすまが配合されていて、トーストすると香ばしさが強くなります。

＼食べてみました／
水分多めのしっとり食感でふんわりとやわらかく、生で食べてもパサつき感はありません。ただコクや甘味も少なめなので、少し物足りない印象も。レンジで温めると硬くなり食感も味もイマイチでした。トーストすると表面はサックリ、中はふんわりに。味があっさりしているので、ジャムをつけたりチーズをのせるなど、アレンジに向いているタイプだと思います。

【評価】
●食感：水分多めのしっとり
●甘味：ほんのりとした甘味
●香り：小麦の香り
●おすすめの食べ方：トースト
●1枚当たり：約32円

食パンブームの火付け役とも言われる、知名度抜群の「金の食パン」。2013年の発売以来、何度もリニューアルされています。こちらも乳化剤やイーストフード無添加。以前は、はちみつが配合されていましたが現在は無使用。国産小麦100％で、クリーム、バター、砂糖などが配合されています。

＼食べてみました／
生で食べでもふんわりとしていて、しっかりした甘味があります。6点のなかで耳周りがダントツにおいしい！　ほどよい硬さで小麦の旨味が感じられます。レンジで温めるとさらにフワフワになりますが、甘さが強くなるので好みの分かれるところ。トーストすると甘さが抑えられ、もっちり感も増します。

【評価】
●食感：しっとり
●味わい：甘さ強め
●香り：バターやクリームの風味
●おすすめの食べ方：トースト
●1枚当たり：約80円

【生食で】
●マチノパン　ふわふわやわらかミニブレッド(ローソン)
チーズやバターの風味が強い個性派。しっかり味がついているので生で食べた時の満足度が高い食パンです。゛

【トースト】
●ふんわり食感のセブンブレッド(セブン－イレブン)
水分多めですがトーストすると「外はサックリ、中はふわふわ」の理想の食感に。甘さや香りも控えめでアレンジしやすく、食べ飽きない味。

【レンジで温める】
●究極のしっとりもっちり食パン(ファミリーマート)
温めることでクリームやバターの風味が増してスイーツのような味わいになりました。くちどけの良さも魅力です。

食べ比べしてみて感じたのは総じて「レベルが高い！」ということ。しかも、この２つのコンビニ食パンは、高級食パン専門店と遜色のない味わいでした。

●究極のしっとりもっちり食パン(ファミリーマート)
●国産小麦の金の食パン(セブン－イレブン)

それ以外も食感や甘味などそれぞれに個性があり、食べ方によって好みが違ってくると思います。ぜひ、食パン選びの参考にしていただけたらと思います。

※記事の情報は2021年6月29日時点のものです。
※記事内のコメントは個人の感想です。