コンビニの冷凍野菜を美味しく食べるコツ①ブロッコリー編

コンビニの冷凍野菜は種類が豊富。でも、生野菜と比べると食感や味わいがイマイチ…。しかも価格が少しお高めなので敬遠している人もいるでは? そこで、コンビニの冷凍野菜を上手に活用するコツをフードコーディネーターのいのうえ陽子さんに教えていただきます。

メインビジュアル:コンビニの冷凍野菜を美味しく食べるコツ①ブロッコリー編

この方にお聞きしました

いのうえ陽子 さん

フードコーディネーター。メニュー開発からコーディネートまでトータルで手がけ、カタログやWEB、広告など幅広く活躍。自身の料理教室も開催。

いのうえ陽子さん

コンビニ冷凍野菜のメリットとデメリット

冷凍野菜は下処理ができているので「時短調理ができる」「使いたい分だけ使える」「価格が安定している」などのメリットがあります。一方で「食感が損なわれてしまう」「栄養価が少なくなるものがある」などのデメリットも。

確かに、ビタミンCやビタミンB群、カリウムなどの水に溶けやすく加熱によって栄養価が低下する栄養素はあるものの、冷凍野菜は旬の時期ものを加工しているので、生野菜よりも栄養価が高くなる場合もあります。

「食感の悪さ」をクリアできれば、満足度が上がるはず! では、プロ直伝の冷凍野菜をおいしく食べるコツをご紹介していきましょう。

コンビニの冷凍野菜|お弁当にサラダに大活躍の「ブロッコリー」

第1回目に取り上げるのは、コンビニ各社に必ずある「ブロッコリー」。お弁当のおかずやサラダ、最近では糖質制限のごはん替わりなるヘルシー食材として人気の野菜です。

\使ったのはこちらの冷凍ブロッコリー/

コンビニの冷凍野菜 ブロッコリー編
左:ファミリーマート「このまま使えるブロッコリー」140g108円(税込み) 右上:ローソン「ブロッコリー」155g165円(税込み) 右下:セブン-イレブン「すぐに使えるブロッコリー」140g108円(税込み)

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ①おすすめの解凍方法

茹でる、電子レンジで解凍、自然解凍でテストしてみましたが、時短や美味しさという点で冷凍ブロッコリーの解凍方法は「レンジ解凍」がおすすめです。

●自然解凍

室内で90分ほど自然解凍したもの。色はキレイですが、水っぽさが残りました。

●茹でる


お湯で1分ほど茹でたもの。茎の部分はコリっとしましたが、蕾が少しパサつくのとお湯を沸かす手間を考えるとレンジ解凍の方が便利。

【レンジ解凍のコツ】
ポイントは短時間で加熱してしっかりと水分を取ること。これによってシャキシャキ感と花蕾のしっとり感が残ります。

①お皿にキッチンペーパーをしいてからブロッコリーをのせ、ラップをして電子レンジ600Wで2分30秒加熱。
①お皿にキッチンペーパーをしいてからブロッコリーをのせ、ラップをして電子レンジ600Wで2分30秒加熱。
②キッチンペーパーで水気をとる。
②キッチンペーパーで水気をとる。

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ②和え物にする

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ②和え物にする

ブロッコリーといえばサラダに入れるのが定番ですが、素材の味を活かすような食べ方には冷凍野菜は向いていません。解凍してシンプルに食べたい時には、和え物にするなど味付けに工夫が必要です。

ごまやかつお節など水分を吸ってくれる食材と合わせると、水っぽさがなく生のブロッコリーを使った時と同じような味わいに仕上がります。

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ③スープに入れる

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ③スープに入れる

冷凍野菜は冷凍加工の際に細胞の組織が壊れるので、味が入りやすいという特徴もあります。加熱時間が長いと食感が損なわれるため、スープに入れてから短時間で仕上げてください。

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ④炒めもの

コンビニの冷凍ブロッコリーをおいしく食べるコツ④炒めもの
ファミリーマートの冷凍ブロッコリーと「瀬戸内産レモン風味のコリコリスモークタン」(198円/税込み)を使った炒めもの。

生のブロッコリ―を使う場合には「茹でてから炒める」という2段階の工程がありますが、冷凍野菜なら解凍してすぐに使えます。調理時間は短くするのがポイント。火が通りやすい食材と合わせるのがおすすめです。

コンビニの冷凍ブロッコリーでも、調理の仕方次第で食感も味わいも良くなる!

ブロッコリーは単品でもボリュームがあって、どんな食材とも相性の良い野菜なので使い勝手が良いですよね。冷凍ブロッコリーも調理法を工夫すれば、その良さをしっかりと生かせます。


※記事の情報は2021年10月5日時点のものです。

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