【PR】なぜこんなに濃厚!? ハーゲンダッツ新作「キャラメルチーズタルト」開発の舞台裏
秋も深まる10/29(火)から、ハーゲンダッツの新作ミニカップ「キャラメルチーズタルト」がファミリーマート限定で発売。二人三脚で“秋冬にぴったりな味わい”を目指し、「キャラメルチーズタルト」を完成させた開発担当のお二人に、この自信作が出来上がるまでのストーリーをじっくり伺いました。
お話をしてくれたのはコチラのお二人!
ハーゲンダッツ ジャパン ブランド戦略本部
「キャラメルチーズタルト」のコンセプト立案やパッケージ制作など、企画面を担当
若生 達矢さん(写真右)
ハーゲンダッツ ジャパン イノベーション本部
「キャラメルチーズタルト」の試作品作りを中心とした、味作りの面を担当
秋冬にぴったりな“濃厚×濃厚”フレーバーが決まるまで
――まずは「キャラメルチーズタルト」がどのような商品か教えてください。
辻 「キャラメルチーズタルト」は、ベイクドチーズケーキアイスクリームの中に濃厚なキャラメルソースとチーズクッキーが入っていて、チーズとキャラメルの濃厚な味わいが楽しめる秋冬にぴったりな商品です。
――開発が始まったのはいつ頃ですか?
辻 開発は2年前くらいから始まりました。その時は「秋冬にぴったりな味わい」というざっくりしたことが決まっていて、どういう素材を使うか、どういうコンセプトにするかというところから我々で話し合って進めていきました。
――「キャラメルチーズタルト」というフレーバーは、どのようないきさつで決まったんですか?
辻 秋冬にぴったりな味ってなんだろうと考え始めていた頃、(世間では)チーズタルトがすごく人気だったんです。チーズの味を濃厚に楽しめるところが受けていたので、より濃厚なチーズタルトの味わいにするために、キャラメルというもう1つ濃厚な素材をかけ合わせて、濃厚×濃厚で、とことん濃いものにしようということで開発を始めました。
若生 チーズタルトの人気店を見ていると、店舗の外にまでチーズの香りが広がっているところが非常に受けているようで、お客様にもそのくらいの濃厚さが受け入れられているのかなと感じました。だから少し癖があるというか、チーズの味わいが濃厚なものがいいんじゃないかと思ったんです。そこへさらに、カラメルを使ってみたり、少し焦がしたようなものを要素に加えたいなと思っていたなかで、キャラメルというのはハーゲンダッツのフレーバーとして支持していただいているので、その濃厚×濃厚という組み合わせはうちの商品としても新しいし、非常に満足感のあるものに仕上がるんじゃないかなと思ったんですよね。
――「キャラメルチーズタルトで行こう!」と決まるまでに、期間としてはどのくらいかかったんですか?
辻 2、3か月くらいですね。
若生 担当者同士でいろいろと市場を調査して、そういった商品を食べ比べたりしました。それぞれが食べて気付いたものを持ち寄って、意見交換したりしながら、可能性を追求していったという感じになりますね。
チーズの味わいを濃厚に出すための、苦労とこだわり
――開発する上で、一番こだわった部分はどこですか?
若生 やっぱりチーズの味わいです。アイスクリームに原料としてチーズを入れているんですけど、アイスクリーム自体が牛乳などを主原料として使っているので、元々のチーズの味からはどうしても薄まってしまうんですよね。そのなかで、チーズの味わいが足りないと思われないように、いろいろ加工や原料の組み合わせを試して、しっかりとしたチーズ風味を目指していきました。クッキーについても、最初からチーズクッキーにしようと思っていたわけではなかったんですけど、そこにもチーズ風味を入れることで、全体としてよりチーズの味わいを感じていただけるようになったんじゃないかなと思っています。
――一番こだわった部分はそのまま、一番苦労した点でもあるんですね。
若生 そうですね。キャラメルソースとのバランスも考えたり、何度も試作を重ねることになりましたね。考え方としては、チーズタルトから始まって、キャラメルソースを合わせるという流れだったんですけど、キャラメルソースの方が割と先にできて(笑)。それに負けないチーズの味をなんとか出せるように、という逆の流れにはなっちゃったんですけど、試作を重ねながら、両方ともしっかり味わえるものを目指しました。
辻 あと、ベイクドチーズの香ばしい味わいを出す、というのもこだわったところです。
――ベイクド感やチーズの味わいというのは、実際どのように出しているんですか?
若生 製法上のことになるので詳しくは言えないんですけど、2種類のチーズを使って、コクを出すために卵黄なども入れた、ベイクドチーズケーキソースというベースをまず作りました。そういう濃いベースを作って、アイスクリームに混ぜていくんです。2種類のチーズというのも、目指している味わいを出すために何種類もの組み合わせを試して決まりました。
――何回くらい試作を重ねたんですか?
辻 (資料を見て)40回ぐらい作ってますね。
若生 あ、本当? もっと作った気がするけど…。
辻 ブランド戦略本部に出してきてもらう前に、イノベーション本部のほうでいくつか作って食べ比べてからオススメを持ってきてくれたりもするので、さらに多いのかもしれないですね。
若生 オススメを出しているのに40回もやっているって、どれだけはずれてるんだって気がするけど…(笑)。
――それだけこだわっているということですよね! 実際食べてみると、チーズ感がかなりインパクトがありましたが、どこまでやっていいのかを決めるのが難しかったんじゃないですか?
若生 そうですね。これは“開発者あるある”かもしれないんですけど、開発段階でいうとどうもやりすぎてしまうというか(笑)、食べているうちに慣れちゃって、どんどん濃くなっちゃうみたいなことはあって。そこから、ブランド戦略本部を交えながら、「やっぱりこれくらいなんじゃない?」というところに落ち着いていったところはありますね。最終的には、調査を踏まえながら、お客様の声もいただいて仕上げています。
辻 調査で、「味が濃すぎないか」とか「チーズばっかり主張してこないか」とか、バランスなどもみて、そこで問題ないことが確認できたので、このくらい濃くてもいける、ということになりました。
若生 足りないと思われるよりは、ちょっと過剰なくらいの方がいいのかなと思ったところはありますけど(笑)。ここらへんは一人でやっていると見えなくなってしまうので、我々担当者だけじゃなく、本部内でも試食してもらったりして、ちょうどいいところに修正していくという作業になっていきました。
――フタを開けた瞬間、ふわっとチーズの香りが広がったのですが、ちゃんと香るようにという部分もこだわっているんですか?
若生 (香りが)したらいいなと思っていました(笑)。
辻 もともと開発を始めた時も、お店から漂ってくるチーズの香りというところから着想を得ていましたし、香りがすると味もより濃く感じられるので、なかなか冷凍食品で香りを出すのは難しいんですけど、ちゃんと香るようにという方向で調整はしました。
ファミリーマート限定ならではの、パッケージの違和感とは
――「キャラメルチーズタルト」は、ファミリーマートさん限定商品ですが、どういう経緯でそうなったんですか?
辻 ファミリーマートさん自体が、店頭に展開されている商品を見ても、濃厚な味わいを好まれるお客様が多いのかなという印象がありました。それでファミリーマートさんで何か限定商品をやりましょうというお話しになった時に、先ほどお話ししたチーズタルトをヒントにしたコンセプトが濃厚感という意味でぴったりだと思い、開発を始めたんです。パッケージ等もお互いに意見をすり合わせながら一緒に作っていきました。
――そのパッケージに関しては、どんなところにこだわっていますか?
辻 パッケージのアイコンは実際にスイーツを作って撮影しているんですけど、撮影の時に、チーズタルトにかかっているキャラメルソースの垂れ具合やツヤなど、おいしそうに見えるようにこだわっています。また、今回はファミリーマートさん限定ということで、全体のフォーマットもちょっと変えています。通常はバーガンディー色のリボンに期間限定の文字が入っているんですけど、今回はそこを変えています。せっかく限定商品として出させていただくので、他の商品と並んだ時に、いい意味で違和感があると思わせられるようなフォーマットに、というので考えました。
――パッケージの段階でファミリーマートさんも関わっているという話でしたが、ファミリーマートさんからの要望や意見などもあったんですか?
辻 やっぱり弊社だけで考えていると、通常のフォーマットで見慣れているので、けっこう変えたつもりでいても、あまり変わってないんじゃないかという風に言っていただいたり。何回か改良を重ねて、最終的にこれならけっこう変わってるね、というところに行きつきました。
――紺色の部分の色が濃くて、夜みたいな印象ですよね。
辻 そうですね。秋冬商品なので、秋の夜長に食べるというイメージにもなっています。あとはやっぱり、アイコンが映えた方がおいしそうに見えるので、黄色っぽい色のアイコンに対して、割と暗めの紺色を、ということで選んでいます。
「キャラメルチーズタルト」を食べる時は温かい飲み物を
――「秋の夜長に」とおっしゃっていましたが、どんなシチュエーションで食べてほしいですか?
辻 すごく味が濃厚なので、仕事でもなんでも、頑張って疲れたなという一日の終わりに、自分へのご褒美としてくつろぎながらゆっくり食べてもらえたらうれしいです。
――濃厚な味わいなので合わせる飲み物もいろいろ楽しめそうですね。
辻 そうですね。秋冬なので紅茶とか温かい飲み物を飲みながら、ゆっくり楽しんでいただきたいです。
若生 アイスクリーム全般に言えることかもしれないですけど、食べ続けていると舌が冷えてきて、味わいが感じにくくなったりするので、間に温かいものを挟んでいただくと、同じように味わいを楽しみ続けていただけるというところはありますね。
――確かに、ずっと食べているとだんだん味がわからなくなってくる時があります! 舌が冷えているからなんですね。
若生 我々も試食する時、冷たいお水じゃなくてぬるま湯を横に置いてやるようにしているんですよ。
――それ、意外と知られていないと思いますよ! いいことを聞きました。ちなみに、これだけこだわって作られた商品ですから、やはり発売前はドキドキされますか?
辻 そうですね。売れるかなというのは気になりますし、発売日やその次の日などは、けっこう店舗を回って、お店でどういう風に展開されているかなというのを確認したりします。
若生 やっぱり数日は気になりますよね。売り上げがどうなのかなーとか。まあ見に行っても、毎回買ってくれている場面に遭遇するわけじゃないんですが、たまたま見るとやっぱりうれしいなという気持ちはあります(笑)。
――開発の方ならではの人間味あふれるエピソードを聞けて何だかうれしいです。食べておいしいと思った方は、ぜひSNSなどで発信してほしいですね。本日はありがとうございました!
■DATA
商品名:ハーゲンダッツ ミニカップ「キャラメルチーズタルト」
価格:295円※(希望小売価格・税抜)
※希望小売価格のため、実際の店頭での売価は異なる場合がございます。
発売日:2019年10月29日(期間限定)
販売先:全国のファミリーマート
※店舗によって取り扱いのない場合がございます。
※記事の情報は2019年10月24日時点のものです。
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