ドキュメンタリー映画5選! NetflixとPrime Videoの傑作をご紹介

この記事のライター:ISOISO

NetflixとPrime Video(アマプラ)と言えば、ドキュメンタリー映画の宝庫。配信映画マニアのライターISOさんが、「これは絶対観てほしい!」という、とっておきの傑作5本を紹介してくれました。リアルだからこそ味わえる感動に、魂が震えること間違いなしです。

メインビジュアル:ドキュメンタリー映画5選! NetflixとPrime Videoの傑作をご紹介

心揺さぶる珠玉のドキュメンタリーが勢揃い

好きなドキュメンタリー映画は『アクト・オブ・キリング 』、ライターのISOです。

私たちが生きるこの世界と最も密接な映画ジャンル、それがドキュメンタリー。政治や社会に鋭く切り込んだり、地球の裏側の光景を目撃したり、知られざる歴史の1ページを開いたり…。そんな驚愕の世界を映し出し知見を深めてくれるドキュメンタリーには、フィクションじゃ味わえない唯一無二の面白さが秘められています。

昨今、動画配信サービスはドキュメンタリー映画の製作に力を入れており、アカデミー賞などの映画祭で賞を獲得することも少なくありません。

そこで今回はNetflixとPrime Videoで視聴可能な、さまざまな世界に触れられるドキュメンタリー映画をご紹介! 好奇心を刺激する素晴らしい作品ばかりなので、ウォッチリストに追加することを全力でおすすめします。

おすすめドキュメンタリー映画①|『ポップスが最高に輝いた夜』(Netflix)

監督:バオ・グエン
2024年/アメリカ/96分 

「ウィ・アー・ザ・ワールド」誕生秘話

【あらすじ】
音楽界のスーパースターたちによって結成された<USAフォー・アフリカ>が1985年にリリースしたチャリティー・ソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」。全世界で2,000万枚以上の大ヒットを果たしたこの楽曲がレコーディングされた舞台裏を当時の映像と、当時を振り返る豪華アーティストのインタビューと共に辿る2024年公開の音楽ドキュメンタリー。

ある時、社会活動家のハリー・ベラフォンテと音楽マネージャーのケン・クレーゲンが、アーティストを集めて飢餓に苦しむアフリカを救おうと発案する。まず白羽の矢が立ったのはライオネル・リッチーとクインシー・ジョーンズ。彼らはマイケル・ジャクソンの協力を仰ぎ、楽曲制作に取り組み始める。同時に続々と超大物の参加が決定していくが、その道のりは困難だらけで…。

【おすすめポイント】 
音楽史に残る伝説の夜に焦点を当てた本作には、ライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソンのデモ製作風景や、レコーディング中に困難に直面したボブ・ディランに手を差し伸べるスティービー・ワンダーなど、貴重な映像・音声が盛りだくさん!個性豊かなアーティストたちが団結してさまざまなトラブルを乗り越え、楽曲を製作していく姿はまさに胸熱。

インタビュイーもブルース・スプリングスティーンやシンディ・ローパーなど、驚きの面々が続々登場。彼/彼女らが当時を懐かしみ、今は亡きレジェンドたちに思いを馳せる姿が涙を誘います。

おすすめドキュメンタリー映画②|『ワイルドキャット』(Prime Video)

監督:メリッサ・レッシュ、 トレバー・フロスト
2022年/イギリス/106分

種を超えた心のふれあい

【あらすじ】
ペルーの自然豊かなアマゾンで活動する、森林破壊と密猟の抑制と、行き場のない動物の保護を行う非営利団体オハ・ヌエヴァ。そこではかつてアフガニスタンで従軍するも、うつ病とPTSDが原因で除隊された青年ハリー・ターナーが働いていた。

ある日、ハリーは違法伐採者から助け出したオセロット(ヤマネコの一種)の赤ん坊をカーンと名付け、野生に帰れるまで共に生活を始める。カーンに愛情を注ぎ育てていくうちに、戦場で負った心の傷を癒していくハリー。だがそんなある日、彼らを悲劇が襲い、再びハリーは心を閉ざしてしまう。その一年後、ハリーのもとにキアヌという名の別のオセロットの赤ん坊がやってきて…。

【おすすめポイント】
アカデミー賞を受賞したNetflixドキュメンタリー『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』を彷彿とさせる、種を超えた心の交流と人間の再生力を描くアニマルドキュメンタリーです。本作で描かれるのは自殺念慮に苦しむ青年と、豹のような斑点模様をもつオセロットのふれあい。オセロットを愛情深く育てることで次第に自らが救われていく青年の姿が心を揺さぶります。ですが育てたオセロットはいつか野生に帰さなくてはいけません。その別れの過程がたまらなく切ない。

アマゾンの豊かな生態系を映し出す映像も魅力的ですが、何より少し大きい猫のようなオセロットがとてもキュート。セラピー的性質のある作品なので心が疲れた日におすすめです。

おすすめドキュメンタリー映画③|『ディープブレス 呼吸、深く』(Netflix)

監督:ローラ・マクガン
2023年/アイルランド・イギリス・アメリカ/110分

息が止まる体験を目撃する

【あらすじ】

酸素ボンベなどの呼吸器材を使用せず、自らの呼吸だけでどれだけ深く、長い距離を潜れるかを競うスポーツ、フリーダイビング。しばしば失神者や死者も発生する危険な競技だが、そんなフリーダイビングに魅せられた二人の男女がいた。

一人は世界記録を狙うダイバーのアレッシア・ゼッキーニ、もう一人は競技中に選手のサポートと救助を行うセーフティダイバーのスティーヴン・キーナン。世界大会で出会ってすぐ意気投合し、固い絆で結ばれた二人はある偉業に挑戦することに。それは世界有数の危険なダイビングスポット、エジプト・シナイ半島のダハブにある海中トンネルをフリーダイビングで泳ぎ切ることだった…。

【おすすめポイント】
気鋭の映画スタジオA24が製作した、海のエクストリームスポーツに魅せられた者たちに待ち受ける夢と現実を映し出す作品。フリーダイビングという知名度の低いスポーツのルールや魅力を、アレッシアとスティーヴンの歩みを通じて丁寧に描写していきます。命の危険を伴っても触れたい海の奥深くにある魅力、そこにある絶対的な沈黙が驚きの映像美と音の演出で表現され、気がつけば作品の中に没入していること確実。ダイブのシーンではついついこちらも息を止めてしまいます。

緊迫感のあるスリラーでもあり、どんな状況でも揺るがぬ愛と献身の物語でもある多面的なスポーツドキュメンタリー。物語のキーパーソンとなる日本人フリーダイバー、廣瀬花子選手の活躍にも注目です!

おすすめドキュメンタリー映画④|『おやすみ オポチュニティ』(Prime Video)

監督:ライアン・ホワイト
2022年/アメリカ/104分

 ハロー、別の星にいる友人

【あらすじ】

NASAによって開発された火星探査機オポチュニティ(愛称オッピー)は、2003年7月に打ち上げられ、2004年1月に火星に着陸した。太陽電池を動力源とするオッピーの寿命は当初90日間と考えられていた。だが、実際にはエンジニアたちの予想をはるかに超え、オッピーは15年もの長きにわたり火星の砂漠を探索し続けた。

そんなオッピーは一体どのように開発され、火星へと打ち上げられたのか。そしてさまざまな困難を乗り越え、任務を幾度も延長していくうちに芽生えていった人々とオッピーの絆とは。関係者へのインタビューとアーカイブ映像、再現VTRからミッションの全貌に迫るスペースドキュメンタリー。

【おすすめポイント】
ピクサー映画『ウォーリー』を彷彿とさせるルックの火星探査機オッピー。最初は無骨なマシンにしか思えないオッピーですが、一機で火星を冒険し続ける姿を眺めるうち、徐々に機体に魂が宿っていくような感覚を覚え可愛い生き物のように見えてきます。エンジニアがオッピーのことを「彼女」と呼んでいる辺りに情の深さを感じて思わずニヤリ。愛され続けたオッピーは15年の歳月をどのように過ごしたのか、その最期は涙なしでは観られません。

NASAの管制室ではオッピーに向けて毎朝目覚ましの音楽を掛けるという慣習があるのですが、状況に応じたその選曲がまた極上で心を揺さぶります。火星でのミッションを再現した映像もロマンたっぷりでナイス!

おすすめドキュメンタリー映画⑤|『セイント・オブ・セカンドチャンス ベック家の流儀』(Netflix)

監督:ジェフ・マルンベルグ、 モーガン・ネヴィル
2023年/アメリカ/94分

ある家族の失意と再生の物語

【あらすじ】

1975年、経営者のビル・ベックはシカゴのプロ野球チーム、ホワイトソックスを買収する。強いチームではなかったが、ビルの施策で勢いが付き一躍人気の球団に。ビルの息子マイクも父の下でアイデアを出し、資金不足の球団を救おうとしていた。マイクは当時流行していたディスコを嫌う人々のためのイベントを開催。その結果、大勢の若者が球場に押し寄せ暴動騒ぎに。イベントを盛り上げるために黒人や同性愛者のレコードや本を燃やしたことで、マイクは暴動と差別を助長した危険人物として球場を出禁になり、1年後には父も球団を手放すことになってしまう。

すべてを失い放蕩者となったマイクだが、妻との出会いで再起し、新設の独立リーグチーム、セントポール・セインツのオーナーとしてやり直すことに。マイクと彼の家族による、楽しさを追求したセインツの試合は、次第に野球界に大きな影響を及ぼしていき…。

【おすすめポイント】
「野球のドキュメンタリー? 興味ないな…」と思ったそこのあなたにも観てほしい、再生と親子愛についてのドキュメンタリーです。マイクが独創的なアイデアで野球界を盛り上げていくプロセスも興味深いですが、同時に描かれるビルとマイク、そしてマイクとその娘の3世代の親子愛の物語がとても感動的。

オーナーとして返り咲いたあと、女性選手や障害を負った選手など、他ではチャンスを貰えなかった選手に手を差し伸べていくマイク。そんな彼の生き様を見ていると、私たちだってきっとどんな場所からでも人生をやり直せるという気持ちに。大きな失敗をして希望を失いそうな時に観たい珠玉の人間ドラマです。

***

近年配信されたドキュメンタリー映画の中でも、特にドラマチックで筆者の琴線に触れた作品を揃えました。音楽、スポーツ、宇宙...と題材はバラバラで、一見すると興味のない分野もあるかもしれませんが、どの作品もひとたび観ればその世界に魅了されること間違いなし! もしかすると観賞後、少しだけ世界が違って見えるかもしれません。

※記事の情報は2024年3月8日時点のものです。

  • 1現在のページ