【プロの化粧ポーチを拝見!】メイクを時短化できるミニマル精鋭アイテム
「メイク道具が多すぎて化粧ポーチがパンパン!」とお悩みの方へ。今回は、ご自身のサロンでたくさんの女性に独自のメイク法を伝授している石井敦子さんに最小限のアイテムで、ツヤ肌&小顔メイクができる化粧ポーチの作り方を教えてもらいました。
この方にお聞きしました
石井淳子 さん
ニキビや肌トラブルに悩んだ経験からスキンケアに興味を持ち美容の世界へ。現在は都内に2店舗のサロンを経営。エステティシャンの育成や化粧品の開発などにも携わっている。
メイクもお直しもできる厳選アイテムをチェック!
―――まずは、石井さんが持ち歩いている化粧ポーチの中身を教えてください。
20cmほどの小ぶりのメイクポーチを愛用しています。ポーチのなかには
①パウダータイプのファンデーション
②チーク&ハイライトのセット
③アイシャドウ
④アイブロウペンシル
⑤眉毛マスカラ
⑥リップクリーム
⑦口紅
⑧フェイスブラシ
⑨アイシャドウブラシ
の9点が入っています。
下地やリキッドタイプのファンデーションは容器が大きくてポーチに入らないので、ベースメイクは朝にしっかり作っておきます。仕上げにポーチにも入れているパウダータイプのファンデーションをブラシでさっとつけておけば、ベースが密着してメイクも崩れにくくなります。
ファンデーションは粉浮きしにくい、しっとりタイプを選ぶ
――お直し用としても最適なパウダーファンデーション選びのポイントは?
私はパウダータイプでも粉浮きしにくい、しっとりタイプのものを選ぶようにしています。年齢を重ねるほどベースメイクは薄くするのが鉄則です。厚塗りは崩れやすくなりますし、マットな質感は老けて見えることもあります。また、メイク直しの時にスプレータイプの化粧などで水分を与える人もいますが、実はこれはメイクがヨレる原因になるので要注意。崩れた部分にパウダーを重ねる場合は水分より油分を補うほうがキレイに仕上がります。乳液などで整えから軽く抑え、ファンデーションを重ねます。スプレータイプの化粧水を使用する場合は、メイクを直した後に顔全体にスプレーし、しっかりティッシュオフしてあげることが化粧崩れを防ぐコツです。
ツヤ肌と小顔を作る!チーク&ハイライト
――チークとハイライトを選ぶ時のポイントは?
私が使っているのは、どちらもパール入りで自然にツヤ感がでるもの。ラメ入りなどキラキラと光すぎるものは、シワを目立たせてしまうことがあるのでNGです。
チークの色はその方の肌色に合わせたものを選んでいただければよいと思いますが、大切なのはチークの入れ方。小鼻の横から頬にかけて広い範囲に薄くいれます。血色がよくなり、小顔効果もあります。やわらかで女性らしい印象もつくれます。
――ハイライトの入れ方は?
ハイライトはこめかみから頬にかけてS字を描くように入れています。鼻筋やおでこに入れるよりも肌全体のトーンがアップしますし、頬に立体感もでてメリハリ顔になります。鼻筋やおでこなどはブラシに残ったものを少しつける程度でOKです。ベースメイクが崩れてきても、ハイライトをつけなおすことでメイクしたてのキレイな状態を復活させることができます。
アイシャドウは、使いやすいベーシックカラーを選びましょう
――アイシャドウ選びのポイントは?
流行りの色は魅力的ですが、やはりベージュ系のベーシックカラーが便利です。私は真ん中の色(薄いブラウン)をブラシにとり、目頭から広めにいれています。これによって目頭から鼻筋にかけて影ができ、顔が引き締まります。ノーズシャドウよりも自然で失敗がないのでオススメです。一番濃い色は目の際に、ハイライトは全体につけています。
●ノーズシャドウ代わりにもなるアイシャドウの入れ方
●アイシャドウにトレンドカラーを取り入れたい時は?
――アイラインやマスカラは必要ありませんか?
私はまつ毛エクステをしているのでマスカラは使っていませんが、まつ毛が下がってきてしまう人や目元を強調したい人はマスカラをプラスしてください。一重や奧二重の場合、アイラインを描くとその部分が影になって目が小さく見えてしまうことがあるので、アイラインを書かないほうがいいこともあります。入れる場合には細く、控えめに描きます。
二重の幅が広いタイプはアイラインも効果的ですが、目元のメイクは“やりすぎないこと”が大切。囲みアイラインやマスカラのつけすぎも影を作ってしまい逆効果。過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。
アイブロウペンシルと眉マスカラで流行りの太眉も手軽に
――アイブロウペンシルと眉マスカラ、2つのアイテムが必要な理由は?
時短でもきちんとメイクしたように見えるポイントのひとつになるのが眉毛です。ほかのアイテムを削ってでも眉毛を整えるものは入れて欲しいですね。2つのアイテムを使うのはより自然で立体的な仕上がりにするため。ペンシルだけで仕上げるよりもパウダパウダーや色付きの眉マスカラなどを組み合わせるほうが、自然で長持ちします。流行の太眉も簡単にできますし、若々しく見えるという利点もあります。
口紅は“落ちない”よりも保湿重視で
――口紅選びのポイントは?
口紅はマットで落ちにくいものより、潤い重視で選びます。落ちないリップは若い世代の人にはいいのですが、大人の女性がつけると唇のしわに入り込んでしまい、その部分だけが残ってしまう…という残念な感じになることがあります。私はリップクリームをつけたあとに、口紅を重ね、一度ティッシュオフします。そのあとにもう一度重ねるとかなり色持ちがよくなりますよ。
最小限のアイテムを使った「石井式メイク法」で、小顔&ツヤ肌に!
サロンにいらっしゃるお客さまにも、ご紹介したアイテムでメイクを指導しています。ベースをきちんと作り、ハイライトやチークを効果的に使えばアイラインやマスカラをたっぷり使わなくても、洗練した印象になります。
メイクが楽しくなって、いろいろなアイテムを買ってしまうという人も多いと思いますが、まずは基本のアイテムを使いこなすことが大切です。ご紹介したアイテムを参考に自分にあった色、質感のものを探してみてください。
※記事の情報は2019年10月10日時点のものです。
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