大根のW使いでむくみを撃退! 切り干しおろしを使ったレシピ3品【塩抜きダイエット実践編54】
速攻性の高い塩抜きダイエットの効果をより高めてくれる、便利な調味料とアレンジレシピをご紹介。カリウムをたっぷり含む大根と切り干し大根を合わせた「切り干しおろし」が、水分排出力を高めて、むくみをぐんぐん解消してくれます!
こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。
この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。
塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら。
そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。
塩抜きダイエットにおすすめの大根&切り干し大根
調理に塩を使わないことだけがルールの塩抜きダイエット。これまでレシピだけでなく、おすすめの食材もたくさん紹介してきました。
たとえば塩抜きでも料理を美味しくしてくれる「うまみ食材」のグループ。代表格は、トマトやきのこ、海藻など。
これらをうまく取り入れれば、塩抜きレシピでも物足りなさは感じず、美味しく仕上げることができます。
さらにもうひとつおすすめなのが、摂るだけで水分代謝を高め、ダイエット効果を促進してくれる「排出食材」のグループです。
そもそも野菜はすべて食物繊維が多く、お腹の掃除をしてくれる上、カリウムも多く含み、水分代謝を高めてくれるもの。つまり、植物性食材のすべてが「排出食材」と言ってもいいのですが、特におすすめできるのが、大根、そして、それを乾燥させた切り干し大根です。
連載のこの回でも大根と切り干し大根をピックアップしていますが、その理由をもう一度おさらいしましょう。
大根には100gにつき230mgと豊富にカリウムが含まれていて、体内の余分なナトリウムを追い出し、水分代謝を高めてくれます。そして切り干し大根には、なんと100gあたり、3500mgのカリウムが含まれます。
生の大根も切り干し大根も、塩抜きダイエット中に摂ることで水分排出力が高まり、むくみをぐんぐん解消してくれるのです。
今回は、そんな2つの食材を合わせた「切り干しおろし」の作り方と活用法を提案したいと思います。
こちらがその「切り干しおろし」です。
作り方はとってもシンプル、大根おろしと切り干し大根、少々のレモン果汁を混ぜるだけ!
分量もアバウトでかまいませんが、今回は大根150gのすりおろしに、10gの切り干し大根をさっと洗ってみじん切りにして混ぜ、レモン果汁を加えました。私は少し酸っぱめが好きなので小さじ2くらい。小さじ1でも大さじ1でも、お好みで調整してくださいね。
これでだいたい1カップ分くらいの切り干しおろしができあがります。大根をおろすと水がでますが、ここにも水分代謝を促進するカリウムが多く含まれるので、できれば捨てずに使います。最初は「ちょっと水っぽいな」と思うかもしれませんが、切り干しが水分を吸ってくれますし、栄養をまるごと全部摂ることができるのでおすすめです。
作った切り干しおろしはごはんにのせるなどしてそのまま食べていいのですが、たれやソースとして使ったり、調味料として料理に展開するなど、使い勝手も抜群です。
切り干しおろしで塩抜きダイエットレシピ①│切り干しおろしの野菜の天ぷら
たとえば天ぷらのつけだれとして。
いつもの天ぷらに添えてもいいのですが、せっかくなので、塩抜きでも美味しい天ぷら衣も紹介しましょう。
豆乳と水を半々で割って使うと旨味がアップ、しょうゆやめんつゆをつけなくても、切り干しおろしだけで抜群の美味しさなのです。
●切り干しおろしの野菜の天ぷら(2人分)
材料
- お好みの野菜 適量(一口大で2切れずつ)
- ※今回はピーマン、にんじん、ブロッコリー、しいたけを使用
- ▼(A)
- ・小麦粉 80g
- ・豆乳、水 各45ml
- 揚げ油 適量
- 切り干しおろし 適量
作り方
- 野菜にAを混ぜた衣をつけ、熱した油で揚げる。
- ①を皿に盛り付け、小さな器に切り干しおろしを入れて添える。つけながらどうぞ。
切り干しおろしで塩抜きダイエットレシピ②│えのきだけのバルサミコおやき、切り干しおろし添え
うまみグループの筆頭「きのこ」の料理のソースに切り干しおろしを使えば、塩抜きメニューとは到底思えない美味しさになります。
ここではえのきだけのおやきとあわせた食べ方をご紹介しましょう。
●えのきだけのバルサミコおやき、切り干しおろし添え(2人分)
材料
- ▼(A)
- ・えのきだけ(石突を落としてざく切り) 1把
- ・バルサミコ酢 小さじ2
- ・おろしにんにく 小さじ1/4
- 片栗粉 大さじ2
- オリーブオイル 適量
- 切り干しおろし 適量
- クレソンなど添える用の野菜 適量
作り方
- Aをポリ袋に入れてしっかり揉み込み、片栗粉を入れてさらに揉み込みながら混ぜる。
- フライパンにオリーブオイルを熱する。①を一口大ずつ落とし、両面カリッと焼けるまでしっかりと焼く。
- 皿に盛り、切り干しおろしとクレソンを添える。
切り干しおろしで塩抜きダイエットレシピ③│焼ききのこのみぞれ和え
最後は、お料理への展開例です。展開といってもとても簡単で、調味料として焼いたきのこと和えるだけ。
たったこれだけで、塩抜きデー以外でも取り入れたくなるほど絶品の副菜が作れます。
●焼ききのこのみぞれ和え(2人分)
材料
- 舞茸(ほぐす) 1/2パック
- エリンギ(縦に切る) 50g
- ごま油 適量
- 切り干しおろし 80ml分
作り方
- ごま油を熱して舞茸とエリンギを焼く。
- ①を切り干しおろしで和えて盛り付ける。
切り干しおろしの使い方はまだまだあります。
オリーブオイルを混ぜてドレッシングとして使ったり、納豆と和えても案外いけます。
利尿作用も抜群なので、ぜひお試しくださいね。
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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。
※記事の情報は2023年11月24日時点のものです。
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