心が軽くなる「コメディ映画」5選! Netflix、アマプラで観られるおすすめ作品をご紹介

この記事のライター:ISOISO

配信映画マニアのライターISOさんが、NetflixまたはPrime Video(アマプラ)で観られるイチ押しのコメディ映画5 本を紹介してくれました! 台湾映画にホラー、アニメまで、多様なコメディ作品が勢揃い。たくさん笑って、すっきり発散しちゃいましょう!

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心がちょっと疲れたときは、笑えるコメディ映画に頼ってみませんか?

好きなコメディ映画は『グッド・ボーイ』、ライターのISOです。

入学や入社など、多くの人が新しい生活を迎える4月がやってきました。環境の変化にドキドキしている今の時期は、色んなストレスが溜まりがち。そんな時は何も考えず観られる楽しい映画で気分を軽くしていきたいところです。

そこで今回はNetflixとPrime Video(アマプラ)で視聴可能なコメディ映画をご紹介! 笑いと優しさで心を癒してくれる作品ばかりなので、疲れた夜にご覧あれ。

おすすめコメディ映画①|『僕と幽霊が家族になった件』(Netflix)

監督:チェン・ウェイハオ
出演:グレッグ・ハン、リン・ボーホン、ワン・ジンほか
2023年/台湾/130分

 祝儀袋を拾っただけなのに

【あらすじ】

粗暴で差別的な警察官ウー・ミンハン(グレッグ・ハン)が、事件を捜査していた時に拾った祝儀袋。それは拾った者と死者を「冥婚(めいこん)」させる紅包と呼ばれるものだった。そうして、轢き逃げ事故で亡くなったゲイの青年マオ・バンユー(リン・ボーホン)と強制的に結婚させられたウー。その日から彼の周りには幽霊のマオがついて回ることに。婚約関係を終わらせるためには、ウーがマオの未練を晴らして彼を成仏させる他にないのだった。

マオの最大の未練であろう轢き逃げ犯を追っていく中で、ウーは警察署で捜査していた大きな事件との繋がりに気付く。最初は水と油だったウーとマオだったが、協力して捜査を進める中で芽生えていく絆。しかし真相に近づいた彼らに危機が差し迫り…。

【おすすめポイント】
台湾で2023年興収ランキング断トツ1位、歴代興収7位という爆発的ヒットを果たしてアジア中で大旋風を巻き起こした話題作! 実際に台湾で古くから伝わる「冥婚」を題材に、『紅い服の少女』などで知られる台湾のヒットメーカー、チェン・ウェイハオ監督がメガホンを取りました。

同性愛嫌悪の警官とゲイの幽霊という奇妙なコンビが謎を追い求める刑事バディもの、お馬鹿なコメディ、ハードなアクション、そして涙を誘う友情&家族物語と、多様な要素を見事に纏め上げた脚本力に注目。2019年にアジアで初めて同性婚が可能となった台湾だからこそ描ける、笑って泣ける珠玉の名篇です。

おすすめコメディ映画②|『ハロウィン・キラー!』(Prime Video)

監督:ナーナチカ・カーン
出演:キーナン・シプカ、オリビア・ホルト、リアナ・リベラトほか
2023年/アメリカ/105分

 ホラーコメディ版『バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)』!?

【あらすじ】

1987年10月、閑静な町バーノンで連続殺人事件が発生。被害者は全員16歳で、刃物で16箇所刺され殺害されていた3人の女子高生。黒ずくめでマスクをした犯人は「スイート16キラー」と呼ばれ、必死の捜索が行われるも事件は未解決となっていた。

それから35年後のハロウィンの夜、スイート16キラーが再び姿を現し、かつての被害者たちの友人パム・ヒューズが殺害される。パムの娘ジェイミー(キーナン・シプカ)も命を狙われるが、友人アメリアが製作していたタイムマシンの中に逃げ込んだところ、偶然にもマシンが作動。最初の事件が起こる直前の1987年10月にタイムトラベルしてしまう。ジェイミーは当時の母パムと協力し、これから起こる事件を阻止しようとするが…。

【おすすめポイント】
劇中でタイムトラベルを説明する際に「『BTTF』はもう観た?」(アメリカ公開は1985年)と説明するまさにホラーコメディ版『BTTF』。『ハロウィン』など往年のスラッシャー映画にオマージュを捧げたスラッシャーホラーと、SF&コメディの相性は抜群! ユニークなアイデアが鮮やかに調理され、誰もが楽しめるエンタメ作品に。

現代の価値観を持ったZ世代主人公が、差別やハラスメントに緩かった80年代の価値観にズバズバ突っ込んでいくのが何とも痛快です。従来のスラッシャー映画では、主人公以外殺害されるために登場していた女性たちが、連携して殺人犯に立ち向かうという展開もアツい。恐怖要素は少なめなのでホラー初心者でも楽しめます。

※ サイコパスの殺人鬼が集団をつけ狙い、多くの場合は刃物で殺害する内容の映画

おすすめコメディ映画③|『ミッチェル家とマシンの反乱︎』(Netflix)

監督: マイク・リアンダ
声優:アビ・ジェイコブソン、ダニー・マクブライドほか
2021年/アメリカ/113分

 家族の危機ついでに世界の危機も救え!

【あらすじ】

映画学校への入学が決まったオタク気質の娘ケイティ(アビ・ジェイコブソン)との絆を取り戻す為、自然を愛する父リック(ダニー・マクブライド)が思いついたのは家族だけのロードトリップ。愛に溢れた母リンダ、恐竜好きな弟のアーロン、そして愛犬のモンチも連れ、半ば強制的に旅に出たミッチェル家だったが、価値観の異なる父と娘の距離は一向に縮まらない。

一方その頃、世界ではありとあらゆる電子機器が人間に反旗を翻すマシンの反乱が勃発。テクノロジーに頼り切った人類が次々とマシンに捕まり、最後に残されたのは険悪なロードトリップ中のミッチェル家だけとなっていた。突如人類の命運を握ってしまったこの変わり者一家は、果たして一致団結し世界を救う事が出来るのか…。

【おすすめポイント】
『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズのフィル・ロード&クリス・ミラーが製作総指揮を務めるアニメ映画です。3Dアニメの中に2Dや手書きのような質感を混ぜたり、コミック的な演出をふんだんに取り入れたりと挑戦的なアニメ表現が刺激的で観ているだけで笑顔になります。中でもアクション表現は白眉の出来。

そして脚本も映像に勝るとも劣らないレベルの高さ。冒険モノのワクワク感は終始ありつつ、家族の再生の物語としても極上。もちろんギャグの切れ味も抜群で、コメディとしても一級品。キャラ造形や音楽にも遊び心たっぷりで、特に犬のモンチの可愛さは一度観たら忘れられません。パンデミックで劇場公開を逃したのが惜しすぎる唯一無二の傑作です。

おすすめコメディ映画④|『ボトムス 〜最低で最強な私たち〜』(Prime Video)

監督:エマ・セリグマン
出演:レイチェル・セノット、アヨ・エデビリほか
2023年/アメリカ/91分/R18+ 

モテるため、私たちは戦う

【あらすじ】

PJ(レイチェル・セノット)とジョシー(アヨ・エデビリ)は、ロックブリッジ・フォールズ高校に通う冴えないレズビアンの仲良しコンビ。在学中に初体験を済ませることを目指す彼女たちは憧れのチアリーダーに近付こうとする。しかしその最中にトラブルに巻き込まれてしまい、流れで護身術の習得を目的とした女子だけの「ファイトクラブ」を設立することに。

「ファイトクラブ」で殴り合ううちに、次第に絆が芽生えて連携していく女子たち。そしてPJとジョシーも憧れのチアリーダーと良い関係になっていく。しかし彼女たちを敵視するアメフト部員が彼女たちの秘密を暴いたことで事態は急変。学校の存続をかけた思わぬ大騒動へと発展していくのだった…。

【おすすめポイント】
非モテ男子が初体験を目指して馬鹿をしでかす昔ながらの構図を、レズビアン女子2人組を主役に置き換えて描く新世代のティーンセックスコメディです。既存の青春映画で描かれてきたステレオタイプをぶち壊す登場人物たちが、暴力&下品さ全開でガールズコメディの定石の斜め上を突き進んでいく様が痛快!

最初から最後までひたすらにふざけまくっている作品ですが、テンポの良さや登場人物の造と関係性、破茶滅茶なのに破綻しない話運び、格闘シーンの魅せ方まで映画としては実に鮮やか。メガホンを取ったエマ・セリグマン監督は28歳というのだから驚きです。ちなみに R18+指定なのは、言葉遣いが汚すぎるのと暴力描写が激しいからだそう。

おすすめコメディ映画⑤|『パドルトン』(Netflix)

監督:アレクサンドル・レーマン
出演:マーク・デュプラス、レイ・ロマーノほか
2019年/アメリカ/89分

 最愛の友人に「安楽死を手伝って」と言われたら…

【あらすじ】

同じアパートに住む独身の中年男性、マイケル(マーク・デュプラス)とアンディ(レイ・ロマーノ)はいつも一緒にいる大の仲良し。二人で大好きなカンフー映画『デスパンチ』を観たり、冷凍ピザをシェアしたり、一緒に考案したゲーム「パドルトン」に興じたり…平凡だけど豊かな日々を過ごしていた。

そんなある日、マイケルは末期がんの宣告を受け余命が僅かであることを知る。症状が悪化する前に自分で人生を終わらせようと決めたマイケルは、安楽死の手伝いをアンディに依頼する。二人は安楽死用の薬を手に入れる為、その薬の販売をしている離れた町の薬局へと旅に出ることに…。

【おすすめポイント】
安楽死をめぐる物語なので、決して明るい作品ではありません。ただマイケルとアンディのピュアな関係性や、子どものようなやりとりはとてもユーモラス。主演のデュプラスとロマーノは共にコメディを得意としている俳優で、驚くことに会話シーンはほぼアドリブ。彼らのケミストリーによって生まれるコミカルな空気感が極上です。

マイケルの薬探しを手伝いつつ最愛の友人を安楽死させたくないアンディが、その場凌ぎの手段で懸命にマイケルの邪魔をしようとする姿は可笑しくも切ない。観進めるうちに大好きになっていく二人だからこそ、そのやり取りには胸が締め付けられます。もの悲しくも、クスッと笑えて、最後には温かな余韻が残るNetflix屈指の傑作です。

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コメディと一口に言ってもそのアプローチは多種多様。今回はSFからホラー、バイオレンスまで色んな作品をご紹介しました。

老若男女、皆で楽しめる名作ばかりなので(『ボトムス 〜最低で最強な私たち〜』はR18+ですが)、ウォッチパーティーや家族で観るのにも持ってこい! ぜひこれらの作品でストレスを吹き飛ばしてもらえれば幸いです。

※記事の情報は2024年4月5日時点のものです。

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