【トクホのお茶】ダイエットに効く成分、効果的な飲み方を調べてみた
「ダイエットができそう…」という理由だけで、「トクホ」のお茶を選んでいませんか? 同じ緑茶でもメーカーによって成分や効果に違いはあるのか? 効果的な飲み方や摂取量は? ダイエットサポートドリンクとして人気の「トクホ」のお茶を調べてみました。
「トクホ(特定保健用食品)」と「機能性表示食品」 何が違うの?
「トクホ」のお茶はその効果が国に認められた商品です。
「トクホ」は「体脂肪を減らすのを助ける」「脂肪の吸収を抑える」「血糖値の上昇を抑える」など、表示されている効果の科学的根拠について、国が認めている商品です。正式名称は「特定保健用食品」であり、対象商品には「特定保健用食品」のマークがついています。
一方、「機能性表示食品」は企業が機能性(健康をサポートする働き)の科学的根拠を国に提出し、企業の責任で「機能性表示食品」と表示している商品です。対象商品には「機能性表示食品」と表示してあります。
「トクホ」のお茶には、どんな成分が含まれている? 飲むタイミングはいつがいい?
市販されている「トクホ」のお茶には、大きく分けて「体についた脂肪に働きかける」「食事の脂肪や糖に働きかける」といった効果が期待できるようです。目的によって、有効成分や飲むタイミングなどが違います。
●体についた脂肪に働きかける
代表的な成分:茶カテキン、ケルセチン配糖体
飲むタイミング:いつでも
●食事の際の糖や脂肪に働きかける
代表的な成分:難消化性デキストリン(食物繊維)、ウーロン茶ポリフェノール
飲むタイミング:食事と一緒に
「トクホ」のお茶、6点の成分や味わいを比べてみました
コンビニで購入できるトクホのお茶を飲み比べ。味わいや効果的な飲み方を調べました。
▼体についた脂肪に働きかける
①花王|ヘルシア緑茶α 350ml 160円
②サントリー|伊右衛門 特茶 350ml 170円
▼食事の糖分や脂肪に働きかける
③サントリー|黒烏龍茶 350ml 145円
④日本コカ・コーラ|からだすこやか茶W 350ml 146円
⑤日本コカ・コーラ|綾鷹特選茶 500ml 160円
▼食事の糖分や脂肪、体についた脂肪に働きかける
⑥伊藤園|2つの働きカテキン緑茶 350ml 160円
トクホのお茶①花王|ヘルシア緑茶α 350ml 160円
「内臓脂肪を減らすのを助ける」働きがある緑茶
脂肪の分解と消費に働く酵素の活性化を高める「茶カテキン」を含んでいるため、脂肪の代謝を高めて内臓脂肪にアプローチしてくれるそうです。茶カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶の苦みのもとになっている成分です。
\飲んでみました/
成分:茶カテキン540㎎
味わい(飲みやすさ):苦味が強い
飲み方:1日1本(350ml)を目安に
トクホのお茶②サントリー|伊右衛門 特茶 350ml 170円
トクホ飲料で、初めて脂肪の分解に注目した商品
脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きで、体脂肪を減らすサポートをしてくれるとか。ケルセチン配糖体とは、マメ科の落葉樹である「エンジュ」のつぼみから摂れる植物由来の成分。トクホ飲料で初めて脂肪の分解に注目した商品で、1日1本を継続したところ、8週目で腹部全脂肪面積の減少がみられたというデータもあります。
\飲んでみました/
編集部員S
苦味はありますが、それが緑茶らしい味わい。トクホではない「伊右衛門」に近い味わいだと思います。カテキンが230㎎含まれているので、体脂肪以外の健康効果もありそうです。
成分:ケルセチン配糖体110㎎、カテキン230㎎
味わい(飲みやすさ):濃い目の緑茶程度の苦みで旨味も感じられる
飲み方:1日1本(500ml)を目安に
トクホのお茶③サントリー|黒烏龍茶 350ml 145円
2006年発売。トクホのお茶のロングセラー
配合されているウーロン茶重合ポリフェノールが食事に含まれる脂肪の吸収を抑え、皮下脂肪や内臓脂肪が増える原因となる「血中中性脂肪の上昇を抑える」働きがあるそうです。ウーロン茶重合ポリフェノールとは、茶葉を半発酵させる過程でカテキン類が結合(重合)した、ウーロン茶特有の成分。1日2本を飲み続けることで、体脂肪がつきにくくなったという実験結果もあるようです。
\飲んでみました/
編集部員S
ウーロン茶特有の香りがありますが苦味は少なく、すっきりとして飲みやすい印象。中華系の炒めものや唐揚げなど脂っぽい料理と一緒に飲むとよさそうです。口の中がさっぱりするため、脂っぽいメニューでも罪悪感が減る感じがしました。
成分:ウーロン茶重合ポリフェノール70㎎
味わい(飲みやすさ):すっきり飲みやすい
飲み方:食事の際に1本(350ml)体脂肪が気になる人は1日2本推奨
トクホのお茶④日本コカ・コーラ|からだすこやか茶W 350ml 146円
脂肪分は15%、糖分は20%抑制する効果あり
難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする、というダブルの働きが期待できるお茶。データによれば、脂肪分は15%、糖分は20%抑制する効果があるそうです。
\飲んでみました/
編集部員S
ほうじ茶ベースでウーロン茶や紅茶などがブレンドさているようですが、ウーロン茶の味わいが強く感じられました。苦みや渋みは少なくいろいろ料理と合わせられそうです。「糖と脂肪」の両方に働くので、お弁当やパスタなどを食べるランチタイムにぴったりだと思います。
成分:難消化性デキストリン5g
味わい(飲みやすさ):クセがなく飲みやすい
飲み方:食事ごとに1本、1日3本を目安に
トクホのお茶⑤日本コカ・コーラ|綾鷹特選茶 500ml 160円
急須で入れたような緑茶の旨味。食事専用の「トクホ緑茶」
「脂肪の吸収を抑える」「糖の吸収をおだやかにする」という2つの働きがあります主な成分は難消化性デキストリン。食後の血中脂肪が5.6%減少、血糖値が3.7%減少したというデータもあります。「食事専用のトクホ緑茶」がキャッチコピーで、食事と合わせて楽しめるように緑茶の美味しさにこだわっています。トクホではない「綾鷹」と同様、急須で淹れたような旨味のある緑茶の味わいになっています。
\飲んでみました/
編集部員S
トクホのお茶は苦い、飲みにくいという印象もありましたが、これは緑茶の甘みや風味がしっかりと感じられました。料理の味を引き立ててくれる味わいで、飲み続けやすいと思います。
成分:難消化性デキストリン5g
味わい(飲みやすさ):緑茶本来の美味しさを感じられる
飲み方:1日1本(500ml)を目安に
トクホのお茶⑥伊藤園|2つの働きカテキン緑茶 350ml 160円
体脂肪やコレステロールが気になる人におすすめ
食事の際の脂肪と体についた脂肪、どちらにも働く「ハイブリット型」。「血中のコレステロールを減らす」「脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる」働きがあります。「ガレート型カテキン」を含み、この成分が脂肪の吸収を抑えてくれるそうです。LDL(悪玉)コレステロールを減らすのが特長なので、体脂肪が気になる方やコレステロールが高めの人にも良いそうです。
\飲んでみました/
編集部員S
やや苦味はありますが、渋みが口の中に残らないので食事と合わせても飲みやすいと思いました。脂肪の吸収がメインなので、焼肉や揚げ物などが好きな人にはよさそうです。
成分:ガレート型カテキン178㎎
味わい(飲みやすさ):苦味や渋みが少なく飲みやすい
飲み方:食事の際に1本(500ml)、1日2本を目安に
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一見すると違いが分からないトクホのお茶ですが、比べてみると効果や味わいにもかなり違いあることが分かりました。ドリンクなので即効性はありませんが、継続することで体に変化が出てくるそうです。目的や味の好みに合わせて、続けやすい1本を選んでみてください。
※ドリンクの評価は個人の見解です。
※価格は、購入当時の税込み金額です。
※記事の情報は2021年4月16日時点のものです。
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編集部員S
強い苦味がありますが、この苦みこそカテキンが豊富に含まれている証。「内臓脂肪に効きそう!」と期待させてくれます。ただ、苦みに弱いという人は350mlを飲みきるのは大変かもしれません。