野菜がごちそうになる! 海藻を使ったうまみたっぷり塩抜きレシピ【塩抜きダイエット実践編㉛】

「野菜だけだと、少々物足りない食卓になるのでは?」と思われる方もいるでしょうか。そんなときは海藻を使うのがおすすめ。野菜が、もりもり食べたくなるようなごちそうに変身します。今回は、海藻のうまみたっぷりのレシピを3品ご紹介します。

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こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。

この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。

塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら

そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。

海藻を使えば、いつもの野菜が特別な味に!

さて、塩抜きダイエットを実践している方から時々聞かれるのが、「肉や魚を塩抜きデーに取り入れてもいいですか?」という質問です。

私自身はプラントベース(植物由来の原料から作られた食品)の食事を実践しているため、ご紹介する塩抜きレシピも植物性の食材オンリーとなっているのですが、結論から言えば、塩抜きダイエットは肉や魚介はNGという食事法ではありません。「塩さえ抜けば、何を食べても大丈夫!」というのがウリです。

ただし短期間での塩抜き、たとえば1日や2日だけの場合であれば、やはり植物性の食材を中心にするのがベストです。

連載のこの回でもご紹介しましたが、野菜はカリウムが豊富。体の中の余分なナトリウムを水分とともに排出してくれるため、塩抜きの効果が出やすいのです。

だから、「今日は塩抜きするぞ」と決めた日は野菜を中心に。そして量はしっかりたっぷりと! プラントベースのメニューなら、「食べすぎたかな」と感じても、排出力が高まって逆に体重が減ることが多いのです。

とはいえ「野菜だけじゃ物足りない食卓になりそう」と思うでしょうか。そんな場合は海藻をうまく取り入れると、うまみたっぷり。ごちそう塩抜きメニューになりますよ。

まずは「野菜を食べるディップ」を2種ご紹介しましょう。

余分なナトリウムや水分を排出するためには野菜をたくさんとったほうがいいのですが、サラダや温野菜じゃちょっと淋しい。でも、塩抜きディップがあれば、いつもの温野菜やグリル野菜がごちそうに変わるのです。

塩抜きごちそうレシピ①|昆布とじゃがいもの豆乳ディップ

昆布とじゃがいもの豆乳ディップ

こちらはじゃがいもと豆乳で作ったマヨ風ディップ。マヨ風とはいえ塩は使っていないので、「味がしないんじゃないの」なんて思うかもしれませんが、大丈夫です。だし昆布でうまみたっぷり。これだけで野菜がどんどん食べられるおいしさです。
 

●昆布とじゃがいもの豆乳ディップ(2人分)

材料

  • ▼(A)   
  • ・じゃがいも(角切り) 150g
  • ・だし昆布 5センチ角のもの1枚
  • ・水 100mll
  • 豆乳 80ml
  • レモン果汁、おろしにんにく お好みで
  • 好みの野菜 適量

作り方

  • (A)を鍋に入れて中火にかけ、沸騰したら弱火で4、5分じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
  • 水が残っていたら捨て、1と豆乳をフードプロセッサーにかける。味を見て、好みでレモン果汁で調整する。
  • 好みの温野菜や塩抜きフライドポテトなどを盛り付け、2を添える。

塩抜きごちそうレシピ②|海苔のディップ

海苔のディップ

次は焼き海苔を使ったディップです。海苔はうまみたっぷり! 写真ではグリル野菜に添えていますが、生野菜や茹で野菜など何にでも合います。
 

●海苔のディップ(2人分)

材料

  • ▼(A)    
  • ・焼き海苔(小さくちぎる) 2枚
  • ・豆乳 1カップ
  • ・米粉 小さじ1
  • ・おろしにんにく 小さじ1/4
  • 好みの野菜 適量

作り方

  • (A)を小鍋に入れて混ぜながら加熱し、沸騰してとろみがついたら火を止める。
  • 好みの野菜をオリーブオイルを熱したフライパンでじっくり焼く(写真では、玉ねぎ、かぶ、にんじん、ブロッコリーを使用)。
  • 皿に2のソースを敷き、好みのグリル野菜を盛り付ける。

塩抜きごちそうレシピ③|ひじきと甘い野菜の豆乳グラタン

ひじきと甘い野菜の豆乳グラタン

最後は海藻が主役のメインディッシュ! 豆乳グラタンですが、チーズなど塩気のある素材を使うかわりに、ひじきをたっぷり使います。これでうまみはしっかり出るし、かぼちゃやコーンといった甘い野菜を合わせることで物足りなさは感じません。

野菜とひじきでボリューム満点ですが、お腹いっぱい食べても排出力が高まって、体がスッキリしますよ。
 

●ひじきと甘い野菜の豆乳グラタン(2人分)

材料

  • ▼(A)   
  • ・にんじん(1センチ角に切る) 50g
  • ・玉ねぎ(1センチ角に切る) 50g
  • ・かぼちゃ(1センチ角に切る) 50g
  • ・コーン 50g
  • ・めひじき(洗っておく) 8g
  • ・酒 大さじ3
  • ・水 大さじ2
  • ▼(B)   
  • ・豆乳 300ml
  • ・おろしにんにく 小さじ1/4
  • ・米粉 大さじ1と1/2
  • ・しろすりごま 大さじ1

作り方

  • (A)を鍋に入れて蓋をし、中火で加熱する。
  • 沸騰したら、弱火で2分蒸し煮にする。
  • ひじきが柔らかく戻ったら、水気を切って耐熱容器に入れる。
  • (B)をしっかりまぜて3に注ぎ、250度に加熱したオーブンで10分焼く。

ひじきは洗うだけで、戻さないのがポイント。調理の過程でほかの素材の水分に触れると自然にふっくら戻りますし、あらかじめ戻さないほうがうまみが残って、塩抜きでも物足りなさを感じません。

ディップとグラタンならごちそう感もあるし、ワインにも合います。お酒を一緒に楽しんでも、翌朝のむくみとは無縁なのも塩抜きのいいところ。ぜひお試しくださいね。

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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。

※記事の情報は2021年12月28日時点のものです。

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