和食派も大満足! 塩味なしでもごはんがすすむ和のおかず【塩抜きダイエット実践編㉘】
洋風のおかずが多くなりがちな塩抜きレシピですが、今回のメニューは和風! 塩はもちろん醬油や味噌も一切使わない、ごはんにぴったり、うまみたっぷりの和のおかずを3品紹介します。
こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。
この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。
塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら。
そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。
和食好きにおすすめ! 人気の和の塩抜きおかず第二弾
この連載では、いろいろな塩抜きメニューを紹介してきました。
塩抜きダイエットは、1日、2日と続けてもいいし、1食や2食分、塩を抜くだけでも効果が出るのがいいところ。ずっと続けなくていいので、気軽にトライできるのが最大のメリットです。
しかし、これまで紹介してきたメニューは、トマトのうまみを生かしたものや、カレーなどのスパイス料理が多め。「家族にも食べさせたいけれど、和食派だから…」という方も多いかもしれません。
そんな方から、前回の記事でご紹介した「海藻を使った和のおかず」が好評でした。海藻のうまみをつかえば、和食もいけるのです。
そこで今回は”和の塩抜きおかず”第二弾!
塩、味噌、醤油を使わずに、おいしくできるレシピをご紹介しましょう。
和の塩抜きレシピ①|揚げナスときのこの南蛮漬け
まずはこちら。揚げナスときのこの南蛮漬けです。
この連載でも何度かご紹介してきましたが、サラダやマリネ、酢の物、南蛮漬けなど、酸味をきかせた料理には塩はまったくいりません! 味覚のマジックで、酸味と甘みが一緒になると、なぜかしょっぱく感じて、ごはんに合う味になるのです。
●揚げナスとぶなしめじの南蛮漬け(2人分)
材料
- ナス(1㎝厚さの輪切り) 1本
- ぶなしめじ(石突を落としてほぐす) 80g
- 揚げ油 適量
- 玉ねぎ(薄切り) 30g
- 酢 大さじ2
- メープルシロップ(砂糖でも可) 10g
作り方
- 油を熱してナスとぶなしめじをそれぞれ素揚げする。
- 1と玉ねぎをボウルに入れ、酢とメープルシロップで味をつける。
熱々もおいしいですが、よく冷やして食べるのもおすすめです。塩味は加えていないのに、南蛮酢かポン酢で和えたのかと感じるようなおいしさです。
ちょっと贅沢な味にしたいときは、ゆずの皮を散らしたりしてもいいですね。
和の塩抜きレシピ②|しいたけの塩抜き竜田
主菜。ここはきのこのうまみを借りましょう。
鶏肉ならぬ、きのこの竜田揚げもおいしいもの。通常なら、生姜醤油などをまわしかけて粉をはたき、揚げて作ると肉とはまた違ったおいしさですが…。今回は潔く、お醤油なしでいきましょう!
●しいたけの塩抜き竜田(2人分)
材料
- 生椎茸(軸を落とす) 1パック
- おろしにんにく、おろし生姜 各小さじ1/2
- 片栗粉 適量
- 揚げ油 適量
作り方
- 椎茸の表面におろしにんにくとおろし生姜を馴染ませる。
- 1に片栗粉を薄くまぶす。
- 熱した油で2をあげる。
熱々をこのままパクッと食べてもおいしいですし、物足りないと感じるなら、スダチやレモンを絞るとなおよし。ジューシーでとてもおいしいですよ。
きのこにはカリウムが多く、体の中から水分を追い出す働きもあるので、むくんでいるときにもおすすめです。
和の塩抜きレシピ③|海藻ミックスとトマトのすまし汁
最後にもう一品。「ごはんに合わせるなら、やはりおつゆがないと」という方も多いはずなので、味噌汁代わりの汁物をご紹介します。
実は塩抜きで一番難しいのが、汁ものやスープ。どうしても、塩味を感じるいつもの味を求めてしまうからなのですが、海藻やトマトのうまみを使っておいしく仕上げました。
ごはんにも合うことはもちろん、物足りなさは全く感じないはずです。
●海藻ミックスとトマトのすまし汁(2人分)
材料
- 海藻ミックス(乾燥のもの) 5g
- トマト(1㎝角に切る) 小1/2個
- スライス干し椎茸 6枚
- 水 300ml
作り方
- 材料全部を鍋に入れ、軽く煮立てる。
- 海藻ミックスが柔らかく戻ったら火を止める。お好みでごま油を数滴垂らしても。
いずれも塩、味噌、醤油を使わない、完全な塩抜きレシピですが、しっかり和風味。これなら和食好きの方や、ご年配の方でも「おいしい」と頷いてくれるはず。
和食で塩抜き、ごはんをモリモリ食べたいときにもぜひお試しくださいね。
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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。
※記事の情報は2021年9月28日時点のものです。
庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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