作り置き「塩抜きディップ」で、おつまみもディナーもラクラク!【塩抜きダイエット実践編㉔】

うまみ食材を組み合わせて作るディップは、塩なしでもおつまみやおかずになるおいしさ! しかも日持ちもOK! 塩抜きディップの活用アイデアもご紹介します。

メインビジュアル:作り置き「塩抜きディップ」で、おつまみもディナーもラクラク!【塩抜きダイエット実践編㉔】

こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。

この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。

塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら

そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。

塩を加えなくてもおつまみは作れる!

私のスタジオでは塩抜きダイエットクラスを定期的に開催しており、ご参加の方からさまざまな質問をいただきます。

例えば、多いのが「おやつは食べちゃダメですか?」という質問。

OKです! 

塩気のあるおせんべいや、塩を使っていることの多いクッキーなどの焼き菓子は避けたほうがいいですが、アイスクリームやプリン、フルーツなどは問題ありません。

この連載でも塩抜きデーのおすすめおやつを紹介していますが、塩さえ入ってなかったら自由です。

さて、そしてもうひとつ、よく聞かれるのが「お酒は我慢したほうがいいですか?」という質問です。

これもOK!

もちろんガバガバ飲むのはおすすめしませんが、いつも通りに楽しむ程度は平気です。むしろ、塩抜きの日にお酒を飲むと、排出力が高まっているのでどんどん出ていき、二日酔いをしにくいくらいです。

ただし!

「おつまみにはしょっぱいものが多いので、それだけは気をつけて」とはお伝えしています。

と言うと、「しょっぱくないおつまみだなんて!」と言われることもあるのですが、大丈夫。塩気を加えなくてもおいしいおつまみは作れます。

そこで今回は、日持ちがして常備でき、おつまみにおかずに大活躍の塩抜きディップをご紹介しましょう。

ポイントはうまみ食材を使うこと!

ディップ

ディップといえば、野菜につけたり、パンに塗るなど“しょっぱいのが前提”のメニューのひとつ。

なのですが、実はうまみのあるものを組み合わせれば、意外や塩抜きでもおいしく作れるのです!

例えば「ひじき」。海藻のうまみと香りでディップにすると、塩味なしでも意外とおいしい。

あるいは「きのこ」。これもうまみのかたまりだから、塩に頼らなくてOKです。

そして「にんにく」。香りづけ程度ではなく、大胆に使うことで味が決まり、よけいな味付けはいらないほど!

いずれも、マッシュポテトのようにそのまま食べてもおいしいし、メインディッシュの付け合わせにも。

おすすめの使い方も含め、レシピをご紹介しますね。

きのこの塩抜きディップ|レシピとおいしい活用法

きのこの塩抜きディップ

まずは、きのこのディップです。

先ほども書いた通り、きのこはうまみのかたまり。オイルもたっぷりめにつかってディップにすると、レバーペーストにも負けない濃厚さを楽しめます。

写真のように野菜を添えてつけながら食べると、ワインによく合うんです。
 

●きのこのディップ(作りやすい分量:約1カップ分)

材料

  • まいたけ 1パック(ほぐす)
  • しいたけ 3枚(うすぎり)
  • 玉ねぎ 30g(みじん切り)
  • にんにく 1片(みじん切り)
  • オリーブオイル 大さじ3
  • 豆乳 大さじ2

作り方

  • オリーブオイルを熱してにんにくを炒め、香りが立ったら玉ねぎときのこ類を炒めあわせる。
  • 5分炒めたら豆乳を加え、フードプロセッサーでなめらかなペースト状にする。

このディップ、たくさん作って余ったら、豆乳やアーモンドミルクでゆるく伸ばし、パスタソースにしても。

その場合、茹で上がったパスタに、下味としてオリーブオイルとバルサミコ酢をからめてから、きのこのソースとあわせると、グッと味がしまります。

同じく豆乳などで伸ばしてきのこのポタージュもいいですが、塩抜きで物足りないなら、フライドオニオンや揚げニンニクをトッピングするといいですよ。

にんにくの塩抜きディップ|レシピとおいしい活用法

にんにくの塩抜きディップ

次はにんにくのディップです。

きのこのディップ同様野菜につけるほか、パンに塗っても最高のおいしさ。

ただし、バゲットや食パンなど、大抵のパンは塩分をたっぷり含むので、サクサクに焼いた油揚げに塗るのもおすすめです。軽い食感ですが、食べごたえがあり、おつまみにはむしろ油揚げのほうが良さそう。

醤油をちょっと垂らしたいところでしょうが、バルサミコ酢を数滴たらすと、味がグッとしまります。
 

●にんにくのディップ(作りやすい分量:約1カップ分)

材料

  • にんにく 3片(30g)
  • じゃがいも 小1個(100g)
  • 豆乳、オリーブオイル 各50ml

作り方

  • にんにくとじゃがいもを茹でる。
  • 1と残りの材料全部をフードプロセッサーにかけ、なめらかなペースト状にする。

にんにくはお好みでもっと増やしても。茹でると苦味はなくなり、香りもマイルドになるので、たっぷり入れてもおいしいですよ。

これもスティック野菜などのディップにも使えますし、野菜のグリルや肉や魚のステーキなどに添えても。

酢とオイル、豆乳などでとろとろに伸ばし、ドレッシングとして使うのもおすすめ。にんにくが効いて野菜がモリモリ食べられます。

ひじきの塩抜きディップ|レシピとおいしい活用法

ひじきの塩抜きディップ

最後はひじきのディップ。

これ、磯の香りがいいのです。塩なしでも十分おいしいおすすめレシピです。
 

●ひじきのディップ(作りやすい分量:約1カップ分)

材料

  • 玉ねぎ 50g(みじん切り)
  • にんにく 10g(みじん切り)
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 乾燥ひじき 20g(戻す)
  • 焼き海苔 全形1枚(ちぎる)
  • 豆乳 大さじ2

作り方

  • オリーブオイルを熱して玉ねぎとにんにくを炒める。
  • 玉ねぎが透明になったらひじきと焼き海苔を炒め合わせる。
  • 豆乳を加えてフードプロセッサーにかけ、なめらかなペースト状にする。

これも野菜のディップにもいいし、写真のように玉ねぎなど、野菜のステーキにたっぷりのせても。

物足りない場合は、オイルをまわしかけたり、レモンを搾ったり。バルサミコ酢をまわしかけてもいいですね。

焼き海苔が全量で1枚入っていますが、贅沢に2枚使うとさらにおいしい。

もうひと手間かけるなら、トマトの中身をくり抜いてこのディップを詰め、フライパン、またはオーブンで焼いたトマトのファルシもおすすめ。トマトのうまみも加わって、味気なさは全く感じません。

* * * * *
いずれのディップも冷蔵庫で5日は保存可能。週末などに仕込んで、塩抜きおつまみを試してみてくださいね。

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『やせる! 血圧が下がる! 塩ゼロレシピ』
料理監修:庄司いずみ
出版社:マキノ出版
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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。

※記事の情報は2021年5月28日時点のものです。

庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】 

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