春直前! 体がスッキリするデトックスレシピ【塩抜きダイエット実践編⑧】
春に向けてむくみも脂肪もサヨナラしたい! 今回は塩抜きダイエット効果を促進するデトックスレシピを紹介します。ポイントとなる栄養素は「カリウム」と「食物繊維」。体の排出力を高めるレシピで“すっきり”を目指しましょう。
デトックスの味方は「カリウム」と「食物繊維」
こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。
この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。
気が早いですが、春はもうすぐ。年末年始の食べ過ぎのせいで、薄着の季節を前に焦っている方も多いかも。
でも、大丈夫!
実は、春はデトックスの季節。東洋医学では、春は冬の間にためこんだ余分なものを排出する時期とされ、苦みのある山菜などはデトックスを助けるそうです。
うど、こごみ、わらび、たけのこ。春ならではのご馳走ですが、「自分で料理するなら山菜はハードルが高すぎる!」という方も多そうです。
が、身近な食材でもデトックスにいいものはたくさんあります。塩抜きダイエットを意識するなら、カリウムの多い食材が味方です。
カリウムはよぶんなナトリウムを体外に追い出し、水はけのいい体を作る栄養素。
連載のこの回では、効果が出ないときの奥の手として、切り干し大根を紹介しましたが、切り干しをはじめ、小豆や黒豆などの豆類やコーン、じゃがいもなどもカリウム豊富です。
塩抜きをしつつ、これらの食材を意識的にとると、ビックリするほど! 本当に驚くほどに利尿作用があり、すぐに体がスッキリします。
もう一つ……。
塩抜きには直接は関係ありませんが、腸の中からのデトックスは欠かせません。そのためには食物繊維です。
切り干し大根はカリウムだけじゃなく、食物繊維もたっぷり。ほかに、カットわかめ、乾燥ひじきなどの乾物類。きのこ類もいいですね。
お腹の中からスッキリすれば、よぶんな栄養を吸収することもなく、スリムな体に近づけます。
塩抜きデーでなくても、デトックス食材を
塩抜きダイエットの基本理論編では、塩抜きダイエットを続けるのはマックス週に2日。定期的にやらなくてもOKで、気が向いた時だけやればいい、とお伝えしました。
とはいえ、「薄着の季節が近づくと悠長なことは言っていられない、早く効果がほしい」と思うかもしれません。あるいは、塩抜きで効果が出て、1~2㎏減った人は、「せっかく落ちた体重を長くキープしたい」と思うかもしれません。
ただ、むやみに塩抜きを続けるのはやはりNG。マックス週に2日の塩抜きデーが終わったら、普段通りの食事に戻すのが基本です。
それでも「もっと効果を」と願うなら、塩抜きデー以外の日は、デトックス食材をたくさんとればいいのです!
食事はいつも通り。塩味ありの食事をしていても、カリウムの多い食材をたくさんとれば水分代謝が高まって、むくむことはありません。食物繊維の多いデトックス素材をたくさんとるとお腹がスッキリします。
もちろん、カリウムの多い食材、食物繊維の多い食材は、塩抜きダイエットデーにもいいですよ。排出力が高まるから、塩抜きとの相乗効果が狙えます。
【塩抜きデトックスレシピ①】小豆と黒豆のディップ
水分代謝を高めるには、豆のディップなどいいですね。
写真は小豆と黒豆のディップ。小豆と黒豆を水で煮て、にんにく、オリーブオイル、トマトペースト、豆乳少々を入れてフードプロセッサーでペースト状にするだけです。
ひよこ豆のディップ、フムスが流行っていますが、その小豆&大豆版。塩味をつけないかわりにトマトペーストでうまみを足しているので、このままで野菜に添えて、モリモリいけるおいしさです。カリウムもたっぷり!
【塩抜きデトックスレシピ②】小豆と黒豆のポタージュ
こちらは同じく煮た黒豆と小豆を水、または豆乳とあわせたポタージュスープ。塩味なしだとちょっと物足りないから、冷凍やドライパックの無塩のコーンと一緒にミキサーにかけると、甘みたっぷり。塩味なしでも結構いけます。
フムス風やポタージュ、水から豆を煮るのが面倒な時は、ドライパックなどの豆でも。無塩のものを選びましょう。
【塩抜きデトックスレシピ③】切り干し大根と舞茸のレモンマリネ
お腹の掃除とむくみ解消のダブルの効果を狙うなら、やはり切り干し大根。
ざく切りの切り干しとほぐした舞茸を炒め、レモン果汁と酒だけで味をつけたシンプルなマリネは、味もよし。切り干し大根は洗うだけ、戻さないで使うと、うまみもカリウムも丸ごととれるのがいいのです。
【塩抜きデトックスレシピ④】わかめとコーンのジャガ団子
こちらはメインディッシュにも、お弁当にもおすすめのジャガ団子。じゃがいもはカリウムたっぷり。さらにカットわかめが入るので、うまみが出るうえ、食物繊維もしっかりとれるレシピです。
●わかめとコーンのジャガ団子(1人分・小8個分)
材料
- ▼(A)
- ・ジャガイモ 100g(茹でてマッシュ)
- ・米粉 50g
- ・カットわかめ 3g
- ・冷凍(またはドライパック) コーン 20g
- 油 適量
- トマトペースト 適量
- パセリなど 適量
作り方
- (A)を混ぜ合わせて一口大のボウル型にまとめる。
- ①を熱した油で揚げる。
- 盛りつけてパセリとトマトペーストを添える。
トマトペーストだけでもケチャップ代わりになりますが、さらに手をかけるならこの回で紹介したケチャップ風にすればなおよし。
塩抜きデーの効果促進に。あるいは、せっかく落ちた体重キープに。カリウムや食物繊維豊富なデトックス食材を、ぜひぜひ取り入れてくださいね。
次号では、お弁当にもおすすめの塩抜きテクニックをご紹介します。お楽しみに!
【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。
※この記事の情報は2020年1月31日時点のものです。
庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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