食べすぎをリセット! 疲れた日にも作れるラクチン塩抜き小鍋【塩抜きダイエット実践編㉙】
「今日はランチを食べすぎた!」そんな日の晩ごはんに、塩抜き小鍋はいかがでしょう? 余分な水分を排出して、食べすぎをなかったことにしてくれます。寒くなるこれからの季節にもぴったりな塩抜き小鍋を3品ご紹介します。
こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。
この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。
塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら。
そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。
暴食をなかったことに! 食べすぎをリセットする塩抜き小鍋のすすめ
塩抜きダイエットは、1日、2日続けるとすぐに1~2kg体重が落ちる人が多く、1食や2食分塩を抜くだけでもむくみがとれるなど、実行したその日から効果が出るのがいいところ。
週に1回や、月に1~2回などサイクルを決めて塩抜きを取り入れてもいいし、「食べすぎた」というときだけ、リセットごはんとして実行してもOK。思い立ったタイミングで手軽に実践できるのがうれしいポイントです。
たとえば「ランチで外食をして食べすぎた!」という日に、夕食を塩抜きメニューするのはおすすめです。外食だとどうしても塩分過多になりやすく、加えて食べすぎたとなると、足や顔がパンパンになってしまうなんてことも。
そんなとき、夕食を塩抜きメニューにすれば、余分な水分がどんどん排出されて、食べすぎがなかったことになるのです。
とはいえ、「疲れてあれこれ作る気力がない」というときだってありますよね。
そんなときに助かるのが鍋料理です。材料を切って鍋に入れ、火にかけるだけ。ほかのおかずもなくてOK。まさに、忙しいとき、疲れたときの救世主的なメニューです。
何よりいいのは、鍋料理はつけダレ次第で味を変えられること。 家族にはいつもどおりの味付けで、というときは、つけダレを変えるだけだから簡単です。
塩抜き小鍋レシピ①|きのこの火鍋風
まずはたっぷりのきのこの鍋。鷹の爪を多めに入れてピリ辛にし、あれば八角で風味をつけて、火鍋風に仕立てます。
●きのこの火鍋風(1~2人分)
材料
- だし昆布 1枚
- ▼(A)
- ・酒 100ml
- ・水 100ml
- ・にんにく(薄切り) 1片
- ・鷹の爪(半分に割って種を出す) 2本
- ・ごま油 大さじ1
- ・八角 1個
- まいたけ(食べやすい大きさにほぐす) 80g
- えのきだけ(石突を落として半分に切る) 100g
- もやし 80g
- にら(ざく切り) 50g
- ▼(B)
- ・レモン果汁、メープルシロップ 各大さじ2
- ・おろしにんにく 小さじ1/4
作り方
- 小鍋にだし昆布をしき、(A)を入れる。
- きのこ類ともやしを入れて蓋をし、中火にかける。
- 沸騰したら弱火で2分加熱し、ニラを加えてすぐ火をとめる。
- (B)を混ぜ、つけながらどうぞ。
添えたタレも塩抜きですが、誰かと一緒に食べるなら、同じタレに柚子胡椒、または豆板醤を少々足して、ピリ辛ダレにアレンジするのがおすすめです。
塩抜き小鍋レシピ②|トマト野菜鍋
お次はトマト鍋。トマトにはうまみがたっぷりあるので、これだけでおいしく仕上がります。バルサミコ酢とトマトペーストで作った塩抜きタレを足すと、さらに深みが増しますよ。
●トマト野菜鍋(1~2人分)
材料
- ▼(A)
- ・ブロッコリー(一口大に切る) 1/2株(120g)
- ・にんじん(一口大に切る) 70g
- ・長ネギ(2㎝長さのぶつ切り) 1本(75g)
- ・にんにく(薄切り) 1片
- ・オリーブオイル 大さじ1
- ・カットトマト缶 1缶(400g)
- ▼(B)
- ・市販の飴色玉ねぎ 30g
- ・バルサミコ、トマトペースト 各大さじ1
- ・おろしにんにく 小さじ1/4
作り方
- (A)を小鍋に入れて蓋をし、中火にかける。
- 沸騰したら弱火で5分煮、野菜が柔らかくなったら火をとめる。
- (B)を混ぜたタレを添える。
加える野菜はアレンジ自由。きのこを足してもいいですね。誰かと一緒に食べたいなら、粉チーズや塩胡椒、スパイスソルトなどを添えると喜ばれそうです。
塩抜き小鍋レシピ③|かぼちゃとブロッコリーのココナッツミルク鍋
最後はかぼちゃの甘みとココナッツミルクの風味がおいしい、ココナッツミルク鍋。スパイスがなければ、カレー粉で代用してもいいですよ。
●かぼちゃとブロッコリーのココナッツミルク鍋(1~2人分)
材料
- オリーブオイル 適量
- ブロッコリー(一口大に切る) 1/2株(120g)
- かぼちゃ(一口大に切る) 100g
- 玉ねぎ(一口大に切る) 100g
- にんにく(薄切り) 1片
- ▼(A)
- ・ココナッツミルク 200g
- ・豆乳 75g
- ・クミンパウダー、コリアンダーパウダー 各小さじ1/4
- ・おろしにんにく 小さじ1/2
- ・レモン果汁 小さじ1
作り方
- オリーブオイルを小鍋に熱し、野菜とニンニクをさっと炒める。
- 1に(A)を入れて中火で加熱。沸騰したら4~5分弱火で煮て、野菜が柔らかくなったら火を止める。
味付けなしで、このままでおいしい小鍋です。家族用にちょっと味を添えるなら、麺つゆが意外と合いますよ。
どの小鍋も、締めにごはんや麺を入れておいしく食べられます。
もし何か一品添えるなら、連載のこの回で紹介した「きゅうりの酢のもの」や、この回の「トマトと玉ねぎのマリネ」のような冷たいおかずがおすすめです。
寒くなってくるこれからの季節、塩抜き小鍋をぜひお試しくださいね。
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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。
※記事の情報は2021年10月29日時点のものです。
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