「甘み×酸味」で味が決まる! 味覚のマジックを使って、人気メニューを塩抜きで!【塩抜きダイエット実践編㉝】

塩抜き=物足りない味になりそう…と敬遠してはいませんか? 甘みと酸味を組み合わせれば、不思議と塩気を感じるのです。今回はそんな味覚のマジックを利用した、人気メニューを3品ご紹介。これが本当に塩抜き?なんて驚くこと間違いなしです。

メインビジュアル:「甘み×酸味」で味が決まる! 味覚のマジックを使って、人気メニューを塩抜きで!【塩抜きダイエット実践編㉝】

こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。

この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。

塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら

そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。

甘みと酸味を上手に使って、人気メニューで塩抜き!

塩抜きダイエットは1日で1kg、2日続けると2kg減る人も少なくないほどの即効性が人気の秘密。また、長く続ける必要もなく、週に1度、あるいは月に1度など、自分のペースで取り入れればOK。「明日までになんとかしたい!」という緊急時にもすぐに効果がでるから、とにかくラクチン。せっかちな人にも、根気のない人にもおすすめできるダイエット法です。

それなのに、「塩を抜くと美味しくないのでは?」と、敬遠する方もいらっしゃるのは残念な話です。

今回は、「味覚のマジック」を利用して、人気メニューを塩抜きでバッチリ美味しく仕上げるテクニックをご紹介しましょう。

「味覚のマジック」とは大きく出たものですが、この連載でも実は何度か紹介しています。

この回でご紹介したスイートチリソース、あるいは、この回でご紹介したバルサミコ酢の料理。

いずれも「甘み×酸味」を利用して、美味しく仕上げるテクニックです。まだ未体験の方は、まずはスイートチリソースを今すぐ作ってみてください。なぜか塩気を感じるはずです。まさにマジック!

今回は、その「甘み×酸味」の法則を使い、チャーハン、チリソース風炒め、豆腐バーグ丼の3つの塩抜きレシピをご紹介します。

人気メニューで塩抜き①|甘酢生姜のベジチャーハン

まずはチャーハン。

ふつうなら塩味、またはしょうゆや中華スープなどで味をつけますが、塩抜きレシピではそうはいきません。そこで、用意したいのが甘酢生姜です。

甘酢生姜

作り方は簡単です。

千切りにした生姜20gに対し、酢は大さじ3、メープルシロップを大さじ2。全部合わせてひと混ぜし、10分以上味を馴染ませるだけです。

10分たったらすぐに使ってOK。2、3日冷蔵庫で味を馴染ませても美味しい。10日くらいは優に保存できます。

ガリや紅生姜感覚で和えものや炒めものに使えるから、たくさん仕込んでもいいですね。

さあ、ではこの甘酢生姜を使ってチャーハンを作りましょう。

甘酢生姜のベジチャーハン

●甘酢生姜のベジチャーハン(1人分)

材料

  • 甘酢生姜 上記の半量
  • 長ネギ(小口切り) 20g
  • にんじん(みじん切り) 20g
  • ピーマン(みじん切り) 小1個
  • キャベツ(粗みじん切り) 20g
  • 適量
  • ご飯 120g

作り方

  • 油を熱して長ネギ、にんじん、ピーマン、キャベツを炒め、甘酢生姜を汁ごと加える。
  • ご飯を加え、炒め合わせて火を止める。

酸っぱいのかと思いきや、炒めている間に酸味は和らぎ、うまみは残る。意外なおいしさに驚くはずです。

人気メニューで塩抜き②|エリンギとピーマンのチリソース炒め

エリンギとピーマンのチリソース炒め

お次は野菜のチリソース風炒め。味付けはメープルシロップ+酢で「甘み+酸味」のマジックを使い、トマトペーストで味に深みを加えます。

隠し味に上で紹介した甘酢生姜を少々入れてもいいですね。一人分で小さじ1くらいを、みじん切りにして混ぜるとより美味しくなりますよ。
 

●エリンギとピーマンのチリソース炒め(1人分)

材料

  • エリンギ(1.5㎝厚みの輪切りで格子目を入れる) 100g
  • 適量
  • ピーマン(乱切り) 2個
  • 玉ねぎ(くし形切り) 50g
  • 鷹の爪(小口切り) 1本
  • 大さじ2
  • ▼(A)   
  • ・トマトペースト 大さじ1
  • ・酢 大さじ1
  • ・メープルシロップ 小さじ2
  • ・昆布出汁 大さじ2
  • 片栗粉(3倍量の水で溶く) 小さじ1/2

作り方

  • エリンギは素揚げする。
  • 油を熱して鷹の爪とニンニクを炒め、1とピーマン、玉ねぎを炒め、酒を振ってふたをし、1分蒸し焼きして火を通す。
  • 混ぜた(A)を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。

人気メニューで塩抜き③|あんかけバーグ丼

あんかけバーグ丼

最後のレシピは豆腐バーグをご飯にのせて。甘酸っぱいたれをたっぷりかけたあんかけ丼です。

あんの味付けは、トマトペースト、酢、メープルシロップ。「甘み×酸味」のセオリー通りの組み合わせです。

レシピ通りの作り方でも十分美味しいのですが、物足りないと感じる人は、タネに少量の刻んだ甘酢生姜を混ぜ込むと、味がピリリと引き立ちます。
 

●あんかけバーグ丼(1人分)

材料

  • ▼(A)   
  • ・木綿豆腐 100g
  • ・玉ねぎ(みじん切り) 30g
  • ・冷凍コーン 30g
  • ・パン粉、片栗粉 各大さじ1
  • ▼(B)   
  • ・トマトペースト 大さじ1
  • ・酢 大さじ1
  • ・メープルシロップ 大さじ1/2
  • ・昆布出汁 大さじ2
  • ・片栗粉 小さじ1/2
  • ベビーリーフ 適量
  • ご飯 1膳分

作り方

  • (A)を混ぜてハンバーグのタネにし、楕円形にまとめる。フライパンに油を熱して焼く。
  • (B)をしっかり混ぜて耐熱容器に入れ、電子レンジで30秒とろみがつくまで加熱する(とろみがついていなければ再度加熱する)。
  • 丼にご飯を入れて1を乗せ、2をかける。ベビーリーフを添える。


「甘み×酸味」の味覚のマジックを利用して、塩抜きメニューをグッと美味しく!

ぜひお試しくださいね。

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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。

※記事の情報は2022年2月25日時点のものです。

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