大根おろし&切り干し大根で! 水分代謝を高める簡単レシピ【塩抜きダイエット実践編㉞】
即効性が人気の塩抜きダイエットですが、塩抜き前にすごくしょっぱいものを食べたりすると「思うほどの効果が出ない」なんてことも…。そんなときは、カリウムを豊富に含んだ「大根」の力を借りてみましょう。手軽に作れるのが嬉しい、3品のレシピをご紹介します。
こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。
この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。
塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら。
そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。
大根は体内の余分なナトリウムを追い出すカリウムが豊富
塩抜きダイエットは1日で1kg減、2日続けると2kg減る人も少なくないほどの即効性が人気の秘密。とはいえ、塩抜き前にすごくしょっぱいものを食べたときなどは「思うほどの効果が出ない」ということも。
そんなときには利尿作用の高い野菜を取り入れると、排出力が高まって効果が出やすくなります。水分の多い野菜といえばきゅうりや茄子などがありますが、中でも取り入れやすくおすすめなのが大根です。
大根には100gにつき230mgと豊富にカリウムが含まれていて、体内の余分なナトリウムを追い出し、水分代謝を高めてくれます。カリウムは加熱にも強いので煮炊きした大根でも良いのですが、気軽に摂れるのは何といっても大根おろし!
ごはんにのせるだけで美味しいですし、メインディッシュの付け合わせにもなります。大根100g(3㎝分程度)も、すりおろせば軽々食べられるのも嬉しいですね。
また、大根を干した切り干し大根も◎。水分が減って栄養価がグッと高まり、100gあたり、なんと3500mgのカリウムを含みます。塩抜きダイエット中は、生の大根と合わせてぜひ積極的に取り入れたい食材です。
今回は、そんな大根を使った塩抜きレシピをご紹介しましょう。
大根の塩抜きレシピ①|焼ききのこの大根おろし添え
まずは、大根を付け合わせとして。焼ききのこの大根おろし添えをご紹介します。
きのこ自体に旨味が多いので焼いただけでも十分ですが、大根おろしを添えるとより美味しくいただけます。塩抜き中は醤油ではなく、レモンまたはお酢を少々たらしてどうぞ。
●焼ききのこの大根おろし添え(1人分)
材料
- 舞茸(ほぐす) 50g
- えのきだけ(石づきを落とす) 100g
- しいたけ(石づきを落として食べやすい大きさに切る) 2枚
- 大根おろし 100g
- レモン、または酢 お好みで
作り方
- きのこ類はグリルパンで焼き目をつける。
- 1を皿に盛り、大根おろしを添える。お好みでレモンまたは酢をかける。
大根の塩抜きレシピ②|おろしドレッシングのサラダ
お次はドレッシングとして大根おろしを使うレシピ。
酢とオイルをあわせるだけのシンプルなドレッシングに、大根おろしとフライドオニオンで風味をプラス。野菜がモリモリ食べられます。
●おろしドレッシングのサラダ(2人分)
材料
- ▼(A)
- ・大根おろし 50g
- ・フライドオニオン(市販のものでOK) 15g
- ・オリーブオイル、レモン果汁 各大さじ2
- パセリ 適量
- 好みの野菜 適量
作り方
- (A)を混ぜ、パセリをふってドレッシングを作る。
- お好みの野菜にかける。
大根の塩抜きレシピ③|おろしそば
最後にご紹介するのはおろしそば。大根おろしだけだと味が物足りない人も、このレシピのように切り干し大根を加えると、甘みと旨味が増すので満足できるはず! また、最後に焼き海苔をちらすのも“ミソ”。磯の風味で美味しく食べられますよ。
乾麺のそばは塩分を含むものが多いので、手に入れば無塩のものを使うとベストです。
●おろしそば(1人分)
材料
- 乾麺そば(袋の指示通り茹でる) 100g
- 切り干し大根(さっと洗ってざく切りにする) 10g
- ▼(A)
- ・昆布だし 100g
- ・レモン果汁 小さじ2
- 大根おろし 100g
- 焼き海苔 適量
作り方
- そばと切り干し大根をあえて器に盛る。
- 大根おろしをのせ、ちぎった焼き海苔を振り、混ぜた(A)をまわしかける。
このレシピでは切り干し大根とそばを和えていますが、手軽に作るなら、大根おろしにひとつまみの切り干し大根を合わせるだけでもOKです。
切り干し大根は料理の汁気を吸ってくれるので、汁に溶け込んだ栄養まで余すことなく摂れておすすめ。ほかのレシピにも応用可能です。
大根おろしで美味しさと塩抜き効果をアップ! ぜひお試しくださいね。
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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。
※記事の情報は2022年3月29日時点のものです。
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